有料老人ホームは生活保護でも入居できるって本当?探す際の注意点を解説

有料老人ホーム 生活保護

「生活保護を受けていたら、老人ホームには入居できない?」

「生活保護でも受け入れてくれる老人ホームの費用について知りたい」

生活保護を受給している方にとって、老人ホームへの入居は、ハードルが高い印象がありますよね。

「入居を受け入れてもらえるだろうか?」「生活保護でも、費用は払えるだろうか?」といった悩みをお持ちの方も多いはずです。

中には、老人ホームへの入居を諦めてしまう人も。

しかし、一言で「老人ホーム」といってもさまざまな種類があり、生活保護受給者でも受け入れ可能な施設もあります。

そこで本記事では、生活保護受給者の方でも入居可能な老人ホーム5選や注意点、気になる費用について詳しく解説していきます。

「入居できる施設がないと思って諦めている」「相談できる場所もない」とお悩みの方の参考になると幸いです。

目次

生活保護受給者でも入居可能な老人ホーム5選

生活保護を受けていても、入居を受け入れてくれる老人ホームはあるのでしょうか?

生活保護受給者が入居できる老人ホームはあります。

しかし、それほど数は多くないため、入居するまでの待ち時間が長くなる可能性も。その点はしっかり把握しておきましょう。

また、それぞれの施設によって「年齢」や「健康状態」などの入居条件が異なります。

中には「生活保護受給者の受け入れ可能な定員数」が定められている施設もあるため、事前の相談が必須です。

生活保護受給者でも入居可能な老人ホーム5選
  • 特別養護老人ホーム(公的施設)
  • ケアハウス(公的施設)
  • グループホーム(民間施設)
  • サービス付き高齢者向け住宅(民間施設)
  • 介護付き有料老人ホーム(民間施設)

ひとつずつ解説していきます。

特別養護老人ホーム(公的施設)

生活保護受給者の方でも入居可能な老人ホームの1つ目は、特別養護老人ホーム(特養)です。

運営は、自治体や社会福祉法人などの「公的施設」となっているため、他の施設と比較して費用負担も大きくありません。

所得によって費用負担額が変わるため、生活保護受給者の方でも、安心して入居することができるでしょう。

また、近年では「個室タイプ」の入居も可能になったため、さらに人気が集中しているのが現状です。

特別養護老人ホームの気になる入居条件は「65歳以上」で「要介護3以上」が義務付けられています。ただし、特定疾病(とくていしっぺい)のある方であれば、40歳〜64歳でも入居可能となっているのが特徴。

生活保護を受給していても入居しやすい施設ですが、ベッドに空きがないことが多く、たくさんの方が入居待機しています。

長ければ「数年待ち」となることもあるため、注意が必要です。

特養の詳細につきましては、下記の記事でまとめています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

ケアハウス(公的施設)

生活保護を受給している方でも入居できる老人ホーム2つ目は、ケアハウスです。

ケアハウスは「軽費老人ホームC型」とも呼ばれており、他の施設と比べると、比較的費用を抑えられます。

ケアハウスは、自宅での生活が難しくなった60歳以上の高齢者が、食事や家事全般の支援を受けられる介護施設。

「一般型」と「介護型」の2種類に分かれており、介護型への入居を希望している場合には「要介護1以上」と認定されていることが条件です。

「ケアハウスについて、もっと詳しく知りたい」という方は、下記の記事を参考にしてください。

グループホーム(民間施設)

生活保護受給者でも入居が可能な老人ホーム、3つ目は「グループホーム」です。

グループホームの特徴は、認知症と診断された方が入居できること。軽度〜中度の認知症患者の受け入れが可能です。

65歳以上で、要支援2、または要介護1〜5の認定を受けている方が入居しています。

医療ケアの体制は整っていない施設が多いため、日常的に医療ケアを必要としている方には不向きです。

ただし、入居中に介護度が進行してしまうと、退去を求められるケースもあるため注意しなければなりません。

グループホームについて、さらに詳しい内容や特徴などが知りたい方は、下記の記事から確認してみてくださいね。

サービス付き高齢者向け住宅(民間施設)

生活保護を受給している方でも、入居可能な老人ホームの4つ目は「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」です。

サ高住は、自由度の高い生活が送れる高齢者施設として、高い人気を誇っています。

介護サービスが非常に充実している施設が多くなっているため、介護度が進行した場合でも、そのまま住み続けられるのも魅力のひとつ。

一般型と介護型の2種類があり、どちらも60歳以上の方が対象です。(介護認定を受けている方の場合は、60歳未満でも相談可能)

有料老人ホームと比較すると、費用はそれほど高くありません。

入居時には、必ず「連帯保証人」が必要となる点も覚えておきましょう。

サービス付き高齢者向け住宅について、より詳細な条件を確認したい方は、下記の記事でまとめています。

介護付き有料老人ホーム(民間施設)

生活保護受給者の受け入れ可能な老人ホーム、最後にご紹介するのは「介護付き有料老人ホーム」です。

介護スタッフが、24時間体制で常駐しており、いつでも適切な介護サービスを受けることができます。

食事や洗濯などの「家事全般」はもちろんのこと、排泄や入浴の介助も行ってもらえるため安心です。

すべての介護付き有料老人ホームで受け入れ可能となっているわけではなく「受け入れ体制が整っている施設もある」ということを把握しておきましょう。

受け入れ可能な場合でも「生活保護受給者の定員」が定められている場合も。

また、設備が整った施設が多いため、費用が高額になってしまうケースも少なくありません。

入居一時金だけで「数百万円〜数千万円」という施設もあるため、入居のハードルは高くなるでしょう。

介護付き有料老人ホームの費用や特徴については、下記の記事を参考にしてみてください。

生活保護受給者が入居できる老人ホームの費用負担額は?

生活保護受給者の場合、それぞれの老人ホームへ入居した際の費用負担は、どうなるのでしょうか。

生活保護を受給している方は、介護保険サービスを利用しても「介護扶助」が適用されますので、自己負担額は0円です。

しかし、この「介護扶助」で補えるのは「介護サービスのみ」となるため注意しなければなりません。

保険適用外のものは、すべて自己負担となります。家賃や日常生活で必要となる生活費全般は、自ら支払う必要があるため、事前にしっかりと検討することが大切です。

「費用負担の少ない老人ホームに入居したい」「生活保護でも住み続けられる施設はある?」

このように考えている方も多いですよね。生活保護を受給している方にとって、老人ホームの費用負担は大きな不安材料となるはず。自分に適した施設があるのか、しっかりと把握しておきたいでしょう。

安心・安全で落ち着いた生活を送るためには、自分が希望している条件を再度確認し、いくつかの施設を比較検討してみることが大切です。費用はもちろん、立地や介護度・評判も気になるところ。

「みんなの介護」なら、さまざまな観点から条件を入力できるので、理想の施設を見つけることができます。

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生活保護受給者が有料老人ホームを探す際の注意点

生活保護受給者が、老人ホームを探す際に注意すべきポイントには、どのようなことがあるのでしょうか?

まず1つ目が「生活保護受給者を受け入れていない施設も多い」ことです。

例えば、上記で「受け入れ可能な施設5選」を解説しましたが、5つの施設の中にも「生活保護受給者は受け入れていない」というケースも。

それぞれの施設には「独自のルール」が設けられていますので、必ずしも入居可能とは限りません。

また、各自治体によって、受け入れ人数や入居条件も異なります。

まずは対象の施設に問い合わせてみたり、ケースワーカーと相談したりするなどの対応を取りましょう。

2つ目の注意点は「スケジュール調整をする」ことです。

生活保護受給者が老人ホームを探す際には「長期戦」が予想されます。

元々、受け入れ可能な施設が少ないだけでなく、入居可能な施設が見つかっても「待機時間」が長くなるケースも珍しくありません。

特に費用が安い施設だと、人気が集中しますので、1年〜2年待ちになってしまうことも考えられます。

早めの準備を心がけて、スケジュールに余裕を持つようにしましょう。

まとめ|生活保護でも有料老人ホームに入居できるが選択肢は少ない

本記事では、生活保護受給者でも有料老人ホームに入居可能なのか?生活保護受給者を受け入れている老人ホーム5選や費用負担、探す際の注意点について詳しく解説してきました。

生活保護を受けていても、老人ホームに入居することはできます。

しかし、選択肢が少なく、見つかった場合でも待ち時間が長くなることが予想されます。早めに行動に移すことで、希望の施設が見つかるはずです。

また、1人で決めるのではなく、事前に担当のケースワーカーやご家族に相談するようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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