サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?費用の目安や入居条件を解説

サービス付き高齢者向け住宅とは 費用 入居条件

「サービス付き高齢者向け住宅ってどんなところ?」「入居条件が知りたい!」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

サービス付き高齢者向け住宅とは、別名「サ高住」とも呼ばれており、バリアフリーの環境が整った賃貸住宅です。

利用する高齢者が、自由な生活を送ることができる点も大きな魅力のひとつ。

健康な方はもちろん、要介護の方でも入所でき、生活相談などにも乗ってもらえます。

「サ高住の費用はどれくらいなんだろう?」「メリットやデメリットについて知りたい!」と、さまざまな疑問がありますよね。

そこで本記事では、サービス付き高齢者向け住宅とはどのようなものなのか?費用の目安や入居条件・メリットやデメリットについて詳しく解説していきます。

目次

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、バリアフリーが完備された、高齢者向けの賃貸住宅です。

運営しているのは主に「民間企業」となっており、令和5年の時点で、全国に約8,200棟設置されています。

また、サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」と「介護型」があり、90%以上が「一般的」となっているのも特徴です。

介護型は、わずか10%未満ですので、探すことが困難となる場合もあるでしょう。

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施設選びは、それぞれのご家庭ごとに、さまざまな要望があるはずです。

安心・安全で落ち着いた生活を送るためには、自分が希望している条件を再度確認し、いくつかの施設を比較検討してみることが大切です。費用はもちろん、立地や介護度・評判も気になるところ。

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用の目安は?

サ高住で必要となる費用は、大きく分けて2種類あります。

サービス付き高齢者向け住宅で必要となる費用
  • 初期費用(保証金)
  • 月額利用料

また、一般型と介護型によっても、費用が大きく異なるため気をつけなければなりません。

それぞれ解説していきます。

初期費用(保証金)

初期費用となる保証金(敷金と呼ばれることも)は、一般型の場合「数十万円〜数百万円」と、大きな開きがあります。

また、介護型の場合には、入居一時金や保証金として「数千万円」必要となるケースも。

ただし、中には毎月の月額利用料のみ(初期費用なし)で利用できる住宅もあります。

「2〜3ヵ月分の家賃を前払い」となっている施設が多いのが現状です。

まとまった初期費用を抑えたい場合には、月額利用料だけで利用できる施設選びをしましょう。

月額利用料

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の月額利用料は賃貸となるため、多くの場合は「月払い方式」となります。

一般型と介護型で、利用料に大きな違いがあるため、しっかりと確認しておくことが大切です。

  • 一般型でかかる費用の目安5万円〜25万円程度
  • 介護型でかかる費用の目安15万円〜40万円程度

順番に見ていきましょう。

一般型

費用相場は、おおよそ5万円から25万円前後となるのが一般的。

この金額の中には、家賃だけでなく管理費が含まれていることが多くなります。

一般型の場合、食費や水道光熱費は別途請求されるケースが多いため、注意が必要です。これは、自室のキッチンを利用して、自炊ができるから。

しかし、施設ごとに契約内容は異なる可能性もあるため、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

またその他にも、いくつか費用がかかる項目もあるため覚えておかなければなりません。

  • おむつ代
  • レクリエーション費用
  • 医療費
  • 散髪代

上記は、月額利用料に含まれていないため、注意が必要です。

介護型

介護型の月額利用料の目安は、おおよそ15万円から40万円と、かなり差があります。

介護型は、一般型と比べて高額になりますが、毎日の食事代や水道光熱費・管理費なども含まれることが多いのが特徴です。

サービス付き高齢者向け住宅の入居条件とは?

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居条件には、どのようなものがあるのでしょうか。

夫婦での入居も可能となっているため「同居できる人の条件」についても気になるところです。

一般型介護型
年齢60歳以上
介護の度合い自立した生活が送れる方
~軽度の介護が必要な方
自立した生活を送れる方
~要介護5の方まで
認知症の受け入れの有無症状によって異なる(要相談)受け入れ可能
連帯保証人の有無必要

一般型・介護型ともに、年齢は「60歳以上」となっています。

ただし、例外も認められており「介護認定を受けている場合は、60歳未満でも相談可能」となっていますので、まずは施設に問い合わせてみるのがおすすめです。

また、それぞれの施設で細かい入居条件が異なるため、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

同居人についての条件は、下記の通りです。

サービス付き高齢者向け住宅|同居人の条件
  • 入居者の配偶者(または事実上、夫婦関係が認められている者)
  • 60歳以上の親族
  • 「要介護」「要支援」認定を受けている親族
  • 特別な理由によって同居させる必要があると知事が認める者

サ高住は生活を送る上での自由度が非常に高く、サービスも充実しているため、夫婦で入居する方も多いのが特徴です。

「1人での入居は不安がある」「手厚いサービスが受けられる、夫婦での住まいを探している」という方は、検討してみると良いでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅を選択するメリット

サ高住のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

サービス付き高齢者向け住宅を選択するメリット3選
  • 他の施設と比較して、自由度の高い生活を送れる
  • 安心して暮らせる環境が整っている
  • 有料老人ホームよりも費用が安い

順番に確認していきましょう。

他の施設と比較して、自由度の高い生活を送れる

メリットの1つ目は、他の施設と比較して、自由度の高い生活を送れることです。

1日のスケジュールを自分自身で決められるため、外出や外泊なども好きなように決めることができます。

デイサービスやショートステイとも組み合わせ可能となっているのも魅力と言えるでしょう。

安心して暮らせる環境が整っている

施設内すべてが「バリアフリー」となっているため、高齢者にとって安心して暮らせる環境が整っているといえます。

また、多くの施設では「生活相談員」が常駐していますので、悩み事や不安な点を、いつでも相談することが可能です。

さまざまなサービスが受けられる環境ですので、1人暮らしの高齢者にとってピッタリの環境と言えるでしょう。

有料老人ホームよりも費用が安い

有料老人ホームは「入居一時金」が高額になる場合が多いですが、サ高住は「月額利用料のみ」で入居できる施設が多いのも、メリットのひとつです。

初期費用を抑えられるため、有料老人ホームよりも安くなる傾向があります。ただし、中には「前払い方式」が採用されている施設もあるため気をつけましょう。

また、受けるサービスを、自身で選択できる点も魅力。有料老人ホームでは、決められたサービスの費用をそのまま払うケースが多いですが、サ高住では必要のないサービスを外すこともできます。

サービス付き高齢者向け住宅のデメリット

サ高住のメリットについて確認してきましたが、注意しておきたいデメリットもあります。

サービス付き高齢者向け住宅のデメリット3選
  • 賃貸物件と比較すると、費用が高くなる
  • 介護度が進行すると、退去を求められる可能性もある
  • 連帯保証人が必要であること

ひとつずつ見ていきましょう。

賃貸物件と比較すると、費用が高くなる

サ高住は賃貸物件と比較すると、費用が高いという印象を受けてしまうかもしれません。

施設内すべてがバリアフリーであったり、生活相談員が常駐していたりするため、一般的な賃貸物件とは異なります。

充実したサービスを受けられる分、賃貸物件より高額になることを把握しておきましょう。

介護度が進行すると、退去を求められる可能性もある

入居後に、介護度が進行してしまう可能性もゼロではありません。

認知症が急速に進行したり、介護度が上がってしまったりすると、自立した生活を送ることが困難になるでしょう。

一般型のサ高住では「自立した生活を送ること」が前提のため、入居後に介護度が進行すると、退去を求められることもあるため注意が必要です。

連帯保証人が必要であること

サ高住の入居条件の一つに「連帯保証人が必要」というものがあります。

これは、一般型・介護型どちらにも共通する項目です。

身寄りのない高齢者の場合、連帯保証人を探すことが困難という場合もあるでしょう。

まとめ|サ高住を検討する際には事前にしっかりとリサーチしよう

本記事では、サービス付き高齢者向け住宅とはどのような施設なのか?費用の目安や入居条件、メリットやデメリットについて確認してきました。

サ高住は、非常に自由度の高い生活を送ることができ、夫婦での入居を検討する方も多いことがわかりましたね。

また、バリアフリーの設備が整った賃貸住宅としても人気を集めています。

ただし、施設によって費用が大きく異なるのはもちろん、細かい入居条件も違ってくるため注意が必要です。

サ高住の入居を検討する際には、事前にしっかりとリサーチするようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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