「退職後は、時間を持て余してしまいそうで不安」「退職後の生活を充実させるためには、どのような点に注意すれば良い?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
退職後は「生活リズム」が大きく変わることになるため、どのように過ごせばよいのかわからないという人もいるでしょう。
長年、忙しく働いてきた方は「老後にやりたいことがない」「生きがいを見つけられるだろうか」と不安に感じているかもしれません。
第二の人生をより豊かで充実したものにするためには、気をつけるべきポイントや、やってはいけないことなどがあります。
そこで本記事では、退職後の生活を充実させるためのポイント5選ややってはいけないこと、老後の人生が「つまらない」と感じてしまう方の特徴について詳しく解説していきます。
退職後の生活が「つまらない」と感じる人の特徴
退職後に「燃え尽き症候群」や「退職うつ」になる人も少なくありません。
退職後、生活がつまらないと感じてしまう人には、ある共通点があります。
主な特徴は、下記の3つです。
- 仕事が充実しており生きがいだった
- 交友関係が希薄だった
- 無趣味だった
それぞれ解説していきます。
仕事が生きがいだった
仕事に没頭し、やりがいを感じていた人は、退職後に時間を持て余してしまう傾向があります。
勤務しているときには、数多くの人と関わり、任される仕事もたくさんあったはずです。大変だと感じる一方、充実感も得ていたでしょう。
しかし、定年退職を迎えると、人と接する機会が激減し自分の存在意義を見失ってしまうケースも少なくありません。
せっかく自由な時間を手に入れても、張り合いがなく、毎日がつまらないと感じてしまうでしょう。
交友関係が希薄だった
親しい友人もおらず、元々交友関係が希薄だった人は、退職後「毎日がつまらない」と感じてしまうことも多いはずです。
仕事関係では、たくさんの同僚や取引先の人とつながりがあっても、退職後に連絡を取り合うほど親密な友人がいないというケースも少なくありません。
職場では、仕事帰りに飲みに行ったり、お得意様との接待があったりしたはずです。
しかし、友人もおらず、同僚との交流もなくなってしまえば自宅で過ごすだけの毎日になってしまうでしょう。
無趣味だった
無趣味の人は、退職後につまらないと感じることが多くなるでしょう。
定年後は、今までと生活リズムが大きく異なり、自由な時間がたくさんできます。
何か一つでも趣味を持っていれば、その自由な時間を有意義に活用することが可能です。
自分の好きなことに打ち込む時間は、非常に充実感があって楽しいものとなります。
しかし、無趣味といっても「まだ、やりたいことを見つけられていない」だけかもしれません。
今までは、仕事や子育て・金銭的な理由から、自分のやりたいことを我慢していたというケースもあるはずです。
退職後の生活は長いので、ゆっくりと時間をかけて趣味を見つけてみると良いでしょう。
退職後の生活を充実させるためのポイント5選
退職後の生活は、今まで頑張って働いてきた分、充実したものにしたいですよね。
退職後も豊かに暮らすためには、下記の5つのポイントに気をつけましょう。
- 目標設定をする
- 趣味を見つける
- 旅行を楽しむ
- ボランティア活動に取り組む
- 新しい分野について学ぶ
ひとつずつ解説していきます。
目標設定をする
退職後、生きがいを見失ったり、時間を持て余す人が多いのも事実です。
これまで当たり前だった「仕事」がなくなり、心に大きな穴が空いてしまったような感覚になる方も少なくありません。
「燃え尽き症候群」「定年うつ」とも呼ばれ、無気力な毎日を過ごしてしまう可能性も。
楽しい老後生活を送るためには「目標設定」が重要です。
どんな小さな目標でも構いませんので、具体的な目標を設定するようにしましょう。
目標設定は、モチベーションの維持や今後の人生における方向性を定める上で重要な要素となります。
ひとつの目標を達成できた場合には、新たな目標を決めるなどして、定期的に目標設定を見直すことがおすすめです。
趣味を見つける
自分に合った趣味を見つけると、老後の生活が、より豊かで楽しいものになります。
以前から取り組みたかったけれど、仕事に追われて諦めていたことや、これまで少しずつ取り組んでいたものを本格的にやってみるのも良いでしょう。
趣味に打ち込むことができれば「時間を持て余す」「退屈な毎日だ」と感じることはありません。
趣味には、ストレスを軽減する効果があったり、交友関係を広げてくれたりするメリットもあります。
退職後の趣味でおすすめなのは、下記の通りです。
- ゴルフ
- ウォーキング
- 園芸
- 語学学習
- キャンプ
- カメラ
定年を機に、新しい趣味に出会えると、人生が充実したものになるでしょう。
旅行を楽しむ
働いている間は、なかなかまとまった休みを取ることができなかったという人も多いはずです。
たまの休みでも、日頃の疲れが溜まり「遠出しよう」という気持ちにはなれなかったかもしれません。
せっかく家族で出かけても、仕事のことが頭から離れなかったり、急な呼び出しに対応しなければならなかったりすることも。
しかし、退職後であれば、今まで行きたかった場所を巡ることができます。
スケジュール調整も自由なので、早い段階から予定を立てることも可能。オフシーズンを狙うこともできますし、何ヶ月も前に予約できれば、価格を抑えることもできるでしょう。
万が一「悪天候で、帰りの日程がズレてしまった」という場合でも、仕事の心配をする必要がないため、心置きなく旅行を満喫できるはずです。
ただし、旅行にはまとまった費用がかかります。老後資金に余裕がなければ、気軽に旅行に出かけることも難しいかもしれません。老後に必要となる費用の目安については、下記の記事でまとめています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ボランティア活動に取り組む
退職後は、一気に社会との交流がなくなってしまいます。
ボランティア活動は、外出する機会も増え、社会とのつながりも維持できるので非常におすすめです。
もちろん社会貢献にもなりますし、自己肯定感も向上するため、充実感を得ることができます。やりがいを感じられる点も大きな魅力。
自分にとって興味のある分野を選び、情報収集をして、説明会に参加してみましょう。
ただし、自分の体調と相談しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。
新しい分野について学ぶ
退職後の生活を充実させるためのポイント5つ目は、新しい分野について学ぶことです。
今まで興味はあったけれど、なかなか時間を割くことができなかったこともあるでしょう。
例えば「資格取得」です。第二の人生で新しいことを始めたい場合、資格を持っていると、さまざまな面で役立ちます。
再就職したいときにも、専門の資格があれば、大きな助けとなるはずです。
また、退職後に、大学や専門学校へ通う人も珍しくありません。
老後生活を思い切り満喫するために、興味のある分野に全力で打ち込んでみましょう。
退職後にやってはいけない3つのNG行動
退職後の生活を充実させるためのポイントについて紹介してきましたが「やってはいけないこと」についても押さえておく必要があります。
退職後に気をつけるべき注意点は、下記の3つです。
- 運動をしない
- 仕事をしない
- リスクの高い投資を始める
順番に見ていきましょう。
運動をしない
退職後は「通勤」がなくなるため「用事がなければ外出しない」という人も多いはずです。
1日の大半を自室で過ごし、健康面を疎かにしてしまうケースも。
退職後、意識的に運動することは非常に大切です。
運動不足は、足腰が一気に弱ってしまうだけでなく、生活習慣病のリスクも増加してしまいます。
せっかく「これから、楽しい老後生活を送りたい」と思った矢先、入院生活になってしまえば元も子もありません。
年齢を重ねたことによって、体調を崩しやすくなるため、定期的に身体を動かして体力を維持する必要があるのです。
運動には、ストレス発散や認知症の発症リスクも軽減したくれるといった効果も期待できるため、必ず取り入れるようにしましょう。
仕事をしない
退職後は「一切仕事をしない」と決めつけず、自分のペースで働いてみることも大切です。
老後資金に余裕がない場合はもちろんですが、理由はそれだけではありません。
労働は、社会的メリットも多く、人とのつながりを実感できたり生きがいを見つけられたりすることも。
また、働くことによって、規則正しい生活を送れるので健康面にも良い影響をもたらします。
老後は、収入が大幅に減ってしまうため、まとまった費用が必要な場合に対応できない可能性も。
無理して長時間働く必要はありませんが、自分なりのペースで、興味のある仕事に就いてみるのもおすすめです。
老後資金が不足すると、大きなストレスを感じながら生活しなければならないので、自分に合った働き方を見つけてみましょう。
リスクの高い投資を始める
退職後にやってはいけないこと3つ目は「リスクの高い投資を始める」ことです。
退職金が入った場合、気持ちが大きくなり、リスクの高い投資を始めてしまう人も少なくありません。
退職金を運用することは大切ですが、FXや仮想通貨といった「ハイリスク・ハイリターン」の投資は避けましょう。
老後資金が足りないので、退職金を元手に大勝負をしたいと考えてしまうと、大切な老後資金が一瞬で消えてしまうことも。
おすすめの退職金運用方法については、下記の記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ|退職後の生活は新たなスタート!楽しみ方は自由自在
本記事では、退職後の生活が「つまらない」と感じてしまう人の特徴や退職後の生活を充実させるためのポイント5選、やってはいけない3つのことについて詳しく解説してきました。
長年、全力で働いてきた分、老後の生活を思う存分楽しみたいと考えている人も多いですよね。
しかし、退職後に時間を持て余し「燃え尽き症候群」や「老後うつ」になってしまう人もいることがわかりました。
充実した老後生活を送るためにも、新たな目標を見つけたり、趣味に打ち込んだりすることが大切です。
より豊かな日々を過ごすために、運動することを意識したり自分のペースで仕事をしたりして、健康面に注意を払うこともポイント。
第二の人生を素晴らしいものにするには、新しいことにチャレンジしていくことがおすすめ。これまで挑戦できなかったことに、全力で取り組んでみましょう。そうすれば、老後生活が「つまらない」と感じる暇もないはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。