近年、多くの人から支持されているお墓のカタチのひとつに「樹木葬」があります。
明るい雰囲気で、オシャレな庭園のようなタイプもあり、お墓特有の「寂しいイメージ」を感じさせないことも大きな魅力ですよね。
しかし、本当に樹木葬にはメリットだけしかないのでしょうか?
「樹木葬を選ぶ人が増えているけど、デメリットはないの?」「樹木葬を選ぶときに、失敗しないポイントはある?」
このような不安を抱えている方も多いはずです。
そこで本記事では、樹木葬のメリットやデメリット、失敗しないための選び方について詳しく解説していきます。
「墓じまいをして、樹木葬を検討している」「デメリットを知ってから、樹木葬を選ぶか考えたい」という方の参考になると幸いです。
樹木葬を選ぶメリット7選
樹木葬を選ぶことによって得られるメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
樹木葬のメリットは下記の7つです。
- 一般的な墓石より費用が安いこと
- 永代供養なので継承人が必要ないこと
- 宗教や宗派を問わない場合が多いこと
- 明るい雰囲気であること
- 故人の好きな花や樹木を植えられること
- 少人数(1人)でも入れること
- ペットと一緒に入ることも可能であること
ひとつずつ解説していきます。
一般的な墓石より費用が安いこと
樹木葬のメリット1つ目は、一般的な墓石と比較すると費用が安いことです。
墓石によっても金額はさまざまですが、おおよそ200万円程度必要となります。
それだけでなく、維持費や管理費・檀家代なども必要となるため、長期的にコストがかかりますよね。
しかし、樹木葬を選択すれば「5万円~100万円」前後で収めることができるため、お墓にかかる費用を大幅に削減できるでしょう。
樹木葬に必要な費用の詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
永代供養なので継承人が必要ないこと
メリットの2つ目は、永代供養のため継承人が必要ない点です。
近年、深刻な問題となっている「少子化」や「核家族化」などの影響もあり、お墓の後継ぎがいないという方も多くなっています。
「おひとりさまの増加」もあり、一般的なお墓であれば、無縁墓となってしまうケースも少なくありません。
しかし、樹木葬であれば、家族に変わって霊園が永代供養を行ってくれるので継承人が必要ないのです。
宗教や宗派を問わない場合が多いこと
通常のお墓であれば、寺院が管理していることも多いため、檀家となる必要があります。
お寺によって、さまざまなルールやしきたり・宗派などがあるので、それに従うことになるのです。
しかし、樹木葬では基本的に宗教や宗派を問わないことが多いため、どんな人であっても選ぶことが可能な点も大きなメリットと言えるでしょう。
明るい雰囲気であること
樹木葬を検討する人の多くが、その明るい雰囲気に魅力を感じているのではないでしょうか。
今までのお墓のイメージとは大きく異なり、明るい雰囲気の霊園が多いのが特徴です。
数多くの樹木や色とりどりの草花に囲まれた空間で、寂しさを感じさせません。
オシャレな庭園や心が穏やかになる公園のような場所で、供養することができることも人気となっている理由の一つ。
開放的な空間で、これまでのお墓のイメージを払拭する明るい雰囲気となっている点も、大きなメリットと言えるでしょう。
明るくスタイリッシュな雰囲気の樹木葬をお探しの方におすすめなのが「アンカレッジ」です。
花と緑に囲まれたガーデニングタイプの樹木葬で、明るく開放的。アクセスも抜群の好立地です!
ゆとりのある「個別区画」ですので、お花やお線香を備えられるのが嬉しいですね。
気になった方は、見学予約も可能です。お電話やインターネットからも資料請求や相談を受け付けていますので、ぜひチェックしてみてください。
\アクセス抜群!ガーデニングタイプの樹木葬/
故人の好きな花や樹木を植えられること
故人の好きだった草花や樹木を植えられることも、樹木葬のメリットと言えます。
すべての樹木葬が対応しているわけではありませんが、中には希望の草花や樹木を植えてくれるところもありますので、故人が安らかな気持ちで眠れるはずです。
墓石だと殺風景で寂しい印象を受ける場合もありますが、故人が好きだった草花や樹木に囲まれていれば、家族の安心感も増すでしょう。
少人数(1人)でも入れること
樹木葬は、少人数に特化したお墓のカタチと言えます。
1人でも入ることが可能ですので、多くの人が利用できることも大きなメリットです。
樹木葬の始まりは1999年、里山の緑化再生を兼ねて樹木のそばにご遺骨を埋葬したことによってスタートしました。
その際に、名前なども残さず埋葬されたことで1人でも申し込み可能なタイプが多くなっています。
ペットと一緒に入ることも可能であること
現代では、犬や猫などのペットを飼っている方も非常に多くなっています。
愛犬や愛猫と同じお墓に入りたいと考えている人が多いのも事実です。
樹木葬の場合、ペットと一緒にお墓に入ることが可能というサービスを行っているところもあるので、事前に確認してみると良いでしょう。
樹木葬のデメリット7選
樹木葬には、さまざまなメリットがありましたね。
しかし、注意しなければならないデメリットも。
ここからは、樹木葬における7つのデメリットについて確認していきましょう。
- 交通の便が悪いところもある
- 人数制限がある場合が多い
- 粉骨する必要があることも
- 人数によっては費用が高額になるケースも
- 納骨後はお墓の引っ越しができない場合が多い
- 家族や親族からの理解を得られないこともある
- 一般的な墓参りが難しい場合もある
順番に見ていきましょう。
交通の便が悪いところもある
樹木葬には「公園型」「ガーデニング型」「里山型」などのタイプがあります。
ガーデニング型はアクセスしやすい中心部にある場合が多く、オシャレで人気が高い一方、費用が高額となるのが特徴です。
里山型を選ぶと、費用を大幅に抑えられる反面、交通の便が悪くなってしまうことも。
アクセスが不便だと、簡単にお墓参りに行けないため、事前に見学し、交通手段を確認する必要があるでしょう。
人数制限がある場合が多い
樹木葬は、少人数に特化したお墓です。
そのため、納骨できる人数が定められており、多くても「4〜5人まで」というのが一般的。
「家族みんなで同じお墓に入りたい」という希望がある場合には、叶わないケースもあります。
粉骨する必要があることも
樹木葬のデメリット3つ目は、粉骨しなければならないこともある点です。
立地条件の良い場所の場合、限られたスペースに埋葬することとなるため、粉骨が条件になることも少なくありません。
中には、ご遺骨の一部を粉骨せずに手元に残すサービスに対応してくれる業者もあるため、事前に問い合わせるのがおすすめです。
人数によっては費用が高額になるケースも
費用を抑えたいという理由で樹木葬を選択した場合、納骨する人数によっては高額になるケースもあります。
例えば5人家族で同じお墓にはありたい場合。納骨できる人数が「2人まで」のだと、3つの区画スペースを契約する必要があります。
また、一つのスペースに5人まで納骨できる場合であっても、人数が増える度に金額も高くなるため注意が必要です。
納骨後はお墓の引っ越しができない場合が多い
一般的なお墓では、骨壷に入った状態でご遺骨を納骨します。
しかし、樹木葬では骨壷に入れず、そのまま土に還すという方法を採用しているところが多いのが現実です。
「納骨堂に移したい」「手元供養を検討している」といったときに、対応できないというデメリットもあるでしょう。
家族や親族からの理解を得られないこともある
樹木葬が人気を集めているとはいえ、まだまだ一般的なお墓の認知度には敵いません。
「人数制限のあるお墓」ということもあり、家族全員が同じお墓に入れないという点で、理解を得られない可能性も高くなります。
家族や親族の中に反対している人がいるときには、お互いが納得いくまで話し合いを行うことが大切です。
万が一、自分の意思だけで進めてしまうと、後々大きなトラブルに発展して「お墓を選ぶこと」からやり直す可能性もあるでしょう。
一般的な墓参りが難しい場合もある
樹木葬は、周りに草花や樹木がたくさんあるため、線香やロウソクなどの使用が禁止されていることもあります。
もしも草花や樹木に火が移ってしまえば、大きな火災につながってしまうためです。
また、里山型の場合、季節によっては墓参りが困難になることも考えられます。
樹木葬の選び方|失敗しないポイントとは?
自分のお墓選びに、失敗したくありませんよね。
樹木葬のメリット・デメリットを把握できたところで、選び方のポイントについても紹介していきます。
- 複数の霊園を比較検討しておく
- 実際に足を運んで見学する
- 家族や親族と話し合いを重ねる
それでは順番に確認していきましょう。
複数の霊園を比較する
それぞれの霊園によって、費用やタイプが異なるのはもちろん、特徴やサービスもさまざまです。
納得のいくお墓を見つけるためにも、複数の霊園を比較検討することが大切。
「自分の希望に沿っているか?」「費用は予算内で収まるか?」「アクセスが不便で、遺された家族に迷惑をかけるのではないか?」など、あらゆる視点から判断するためには、何社かに見積もりを取って比較することが必要不可欠です。
実際に見学してみる
今は便利な時代ですので、自宅に居ながら雑誌やテレビ・インターネットなどでお墓の雰囲気や詳細な情報を把握することができます。
しかし、実際に自分の目で見てみなければわからないことが多いのも事実です。
「写真通りの雰囲気なのか?」「駅からの距離は正確か?」など、足を運んで見学してみましょう。
家族や親族と話し合いを重ねる
樹木葬で失敗しないためのポイント3つ目は、家族や親族と話し合いを重ねることです。
さまざまな供養方法が選択できる現代、お墓にまつわる親族間トラブルは年々増加しています。
意見の食い違いや納得していない家族がいる状態で樹木葬の手続きを進めてしまうと、最悪の場合、白紙になってしまうケースも考えられます。
時間や費用を大きく無駄にしてしまうため、繰り返し話し合いを行い、皆が納得した形で取り組むようにしましょう。
まとめ|樹木葬のデメリットを把握して納得できるお墓を選ぼう
本記事では、樹木葬のメリットやデメリット、失敗しない選び方のポイントについて詳しく解説してきました。
近年大きな注目を集めている樹木葬には、数多くのメリットがありましたね。
一般的なお墓に比べ費用を抑えられることはもちろん、後継ぎが必要ないことやペットと一緒に入れる場所があるなど、さまざまな魅力があります。
その反面、家族の理解を得られなかったり交通の便が悪かったりするなどのデメリットも。
自分が理想とする供養方法なのかをしっかりと確認し、後悔のないお墓選びをしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。