お墓の種類は何種類あるの?それぞれの特徴や費用について解説!

お墓 種類

近年では、価値観の多様化やさまざまなニーズに合わせて、お墓の種類も増えてきました。

しかし、選択肢が多すぎて、どのようなタイプのお墓を選べば良いのかわからないという方が多いのも事実です。

現代では、新たなカタチのお墓も誕生しており、大きな話題となっていますよね。お墓選びに関して、故人の意向を尊重するご家庭も多くなっています。

お墓の種類は大きく分けて「9種類」にわかれており、それぞれ特徴や費用が異なります。

価値観だけでなく、ライフスタイルに合わせたお墓選びを心がけたいですよね。そのためには、お墓の種類を知っておくことが重要です。

そこで本記事では、9つのお墓の種類と、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

目次

お墓の種類【9種類】

お墓の種類は、大きく分けて「9種類」あります。

ここからは、埋葬単位でみたお墓のタイプ5種類と、近年主流となってきている新しいタイプのお墓の種類4つを紹介していきます。

埋葬単位|5つのお墓の種類
  • 家墓/累代墓
  • 両家墓
  • 個人墓
  • 夫婦墓
  • 共同墓
近年主流の新しい形態のお墓「4種類」
  • 樹木葬
  • 納骨堂
  • 手元供養
  • 海洋散骨

順番に確認していきましょう。

家墓/累代墓

「家墓(いえはか)」は、別名「累代墓(るいだいぼ)」とも呼ばれており、もっとも一般的なお墓のカタチです。

墓石には「〇〇家」「先祖代々之墓」などと刻まれているのが特徴で、家族や親族が共同で使用するお墓となっています。

近年は、少子化や核家族化の影響を受け、徐々に少なくなっているのが現状。墓じまいをするご家庭も増えてきました。

家墓/累代墓の費用相場は、デザインや大きさ・工事費や使用する墓石の種類などによって異なりますが、150万円前後が目安となっています。

両家墓

「両家墓(りょうけぼ)」とは、異なる性を持った親族も一緒に埋葬・供養ができるお墓です。

両家墓は、少子化の影響から、お墓を継ぐ人がいない場合に選択されることが多くなります。

また、結婚する者同士がお互いに「ひとりっ子」である際にも選ばれています。

管理が一度にできるというメリットがある一方で、もしも離婚することになったときには、両家墓にしていることが障害となるケースも。

自分たちの問題だけでなく、家族や親族間のトラブルへと発展する恐れもあるため、慎重に選ばなくてはなりません。

費用相場は、家墓と同じく150万円程度となっています。

個人墓

個人墓とは、自分1人のためのお墓です。

1人で埋葬されるのが特徴となっており、継承者も必要ありません。永代供養もセットとなっているため安心です。

ただし個人墓の管理は、一般的に「33年〜50年」前後となっており、その後は合祀墓に移されることとなります。

自分の希望に沿ったデザインや彫刻を施すことができるのも魅力のひとつ。

個人墓の費用相場は、一般墓で100万円前後、1人用の樹木葬の場合は60万円前後です。

また、1人用の納骨堂を希望する際には30万円程度が目安となるでしょう。

夫婦墓

夫婦墓とは、夫婦専用の2人だけで入るお墓です。

家族や親族とは別に、夫婦のみが埋葬されることとなります。

子どもがいない夫婦や遺された家族に迷惑や負担をかけたくないという際に選ばれています。

一般的には、永代供養も付いているのが特徴です。

夫婦墓の費用相場は、一般墓で120万円前後、2人用の樹木葬・納骨堂では70万円程となっています。

共同墓

共同墓とは、家族のみならず同じ信仰を持つ人たちが、共同で埋葬されるお墓です。

「お墓を継いでくれる人がいない」「お墓を建てる費用がない」という方など、さまざまな人におすすめ。

永代供養墓とも呼ばれており、一度埋葬すると他の方のご遺骨と混ざり合ってしまうため、取り出すことはできません。

共同墓は、費用を最小限に抑えることができる点や、メンテナンスや管理が必要ないことが大きな特徴です。

共同墓で必要となる費用の目安は、一般墓・樹木葬・納骨堂それぞれ「合祀型」となり、3万円〜20万円前後となるでしょう。

新しい形態のお墓の種類|樹木葬

新しいタイプのお墓の種類として、現在人気を集めているのが「樹木葬」です。

樹木葬とは、従来の「墓石」を建てるのではなく、樹木や草花をシンボルとして遺骨を埋葬します。

樹木葬には「ガーデニングタイプ」や「公園型」「里山型」などの種類があり、それぞれ費用や特徴が異なります。

霊園が永代供養を行ってくれるため、お墓の継承に不安がある方にも安心。

一般墓と比較して、費用を抑えられる点も魅力です。

樹木葬について、費用や特徴が知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。

新しい形態のお墓の種類|納骨堂

新しいタイプのお墓として、納骨堂も多くの方に選ばれています。

納骨堂の特徴は、季節や天気に左右されることなく、いつでもお墓参りに行けることです。

また、屋内にあるため、常に清潔に保たれている点も魅力。バリアフリー設計となっている施設が多いため、高齢者の方でも安心してお墓参りに行けるでしょう。

永代供養が付いている納骨堂が多いため、お墓の継承者がいない方にもおすすめです。

費用相場は、納骨堂の種類によってさまざまですが、合祀型で3万円〜10万円程度が一般的。

ただし、ロッカータイプの場合は50万円前後、自動搬送型では100万円〜150万円程かかることもあります。

新しい形態のお墓の種類|手元供養

手元供養とは、お墓を持たず、手元(自宅)で供養する方法です。

手元供養は「故人を身近に感じていたい」「毎日手を合わせたい」といった方に選ばれています。

ご遺骨の一部をペンダントなどのアクセサリーなどに加工して、肌身離さず持ち歩くことも可能です。加工代はさまざまですが、5,000円〜15,000円程度が一般的。

アクセサリーなどに加工せず、ご遺骨をそのまま自宅に保管する際には、費用はかかりません。

新しい形態お墓の種類|海洋散骨

海洋散骨も、近年話題となっている方法のひとつです。故人の強い意向などによって、選ばれることが多くなります。

海洋散骨とは、お墓や納骨堂などにご遺骨を埋葬せず、パウダー状にした遺骨を海上に撒く供養方法です。

海洋散骨には、主に3つのプランが用意されており「個別散骨」「合同散骨」「代行散骨」から選択できます。

個別散骨が20万円〜50万円、合同散骨は10万円〜20万円、代行散骨の場合は3万円〜6万円と利用しやすい料金設定も魅力。

散骨を行った海上にお墓参りに行く「メモリアルクルーズ」などもあるので安心です。

お墓の管理が必要なく、子供や孫の代に負担をかけないこともメリットのひとつ。

ただし、親族からの理解を得られないケースもあるため、しっかり話し合いを行いましょう。

海洋散骨について、さらに詳しい内容が知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

お墓の種類はどのように選ぶ?

お墓の種類を選ぶときには、まず家族や親族との話し合いが重要です。

お墓は「親族間トラブル」に発展することも多いため、皆が納得するお墓を選ぶ必要があります。

それ以外にも、下記の点に気をつけて選ぶのがおすすめです。

  • 予算
  • 立地
  • 管理方法
  • 後継者の有無

1つ目のポイントは「予算」です。お墓を建てる費用だけではなく、建てた後に必要となる費用についても、しっかりと検討しておくと安心。

お墓を建てる費用の詳細は、下記の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

2つ目は「立地」です。元気なうちは問題ありませんが、高齢になると、お墓参りに行くことも大変になってきます。

通いやすい場所、バリアフリーの設備が整っている施設など、先々のことを考えて選ぶようにしましょう。

ただし、利便性に優れたお墓は、費用が高くなる傾向があるため注意しなければなりません。

3つ目は「管理方法」です。

自分たちで管理できるのか、または永代供養を依頼して、寺院や霊園に管理してもらうのかによっても選ぶお墓は異なります。

現代では、永代供養を選択する人が多く、墓じまいを行う人も増えてきているのが現状です。

最後に「お墓の継承者の有無」について考慮しましょう。

「身内や親族がいない」「お墓を継いでくれる子どもがいない」という人も、今の時代には多くなっています。

お墓を継いでくれる人がいない場合には、永代供養が付いている種類を選ばなくてはなりません。

お墓を生前契約をすることで、自分の希望するお墓を選択できますので、継承者がいない方は生前契約も視野に入れておきましょう。

まとめ|お墓の種類は多様化している!形式にとらわれないことも重要

本記事では、9つのお墓の種類や選び方のポイントについて詳しく解説してきました。

近年では、お墓に対する考え方が多様化しており、形式にとらわれず自由なカタチで埋葬方法を選べる時代となっています。

さまざまなお墓の種類が誕生していますが、それぞれ費用や特徴が異なることもわかりましたね。

お墓を選ぶときには、親族と話し合いを重ねることはもちろん、立地や管理方法なども合わせて検討するようにしましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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