一日葬のタイムスケジュールは?費用相場やメリット・デメリットを解説!

一日葬 タイムスケジュール

葬儀の方法には、大きくわけて4つの種類があります。

「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬(火葬式)」となっており、一日葬を検討している方も多いのではないでしょうか。

近年、お葬式に対する考え方が大きく変わってきている現状があり、一日葬や直葬を選択する人が増加しています。

今までは「一般葬」が主流だったため、1日目に「通夜」を行い、2日目に「葬儀・告別式」を執り行う流れでした。

一日葬を検討した際に疑問となるのが「葬儀のタイムスケジュールは、どのようになっているのだろう」という点かもしれません。

そこで本記事では、一日葬のタイムスケジュールや費用相場、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

「一日葬にしたいけれど、どのような特徴があるのだろう?」「費用を抑えられるって本当だろうか?」といった疑問をお持ちの方の参考になると幸いです。

目次

一日葬のタイムスケジュールとは?【亡くなられた当日】

一般的な葬儀においては、初日に「お通夜」を行い、翌日の午前中から「葬儀・告別式」を行うのが通常です。

1日だけで完了する「一日葬」のタイムスケジュールは、どのようになっているのでしょうか。

亡くなられた当日から確認していきましょう。

一日葬のタイムスケジュール【亡くなられた当日】
  • ご臨終(担当医師から死亡診断書を発行してもらう)
  • 依頼する葬儀社への連絡
  • ご遺体の搬送
  • 菩提寺に連絡
  • 葬儀社とプランや内容の打ち合わせ
  • 参列者に連絡を行う
  • 納棺

ひとつずつ解説していきます。

ご臨終(担当医師から死亡診断書を発行してもらう)

故人か逝去された後、担当した医師によって「死亡診断書」と「死亡届」を発行してもらいます。

「死亡届」は、役所は提出するものと葬儀後の手続きに使うものの「2通」発行してもらう点を覚えておきましょう。

依頼する葬儀社への連絡

亡くなった当日に、葬儀社の手配を行わなければなりません。

深い悲しみで、まだ実感が湧かない中、葬儀を依頼する業者を決めるのは大変です。

葬儀にかけられる予算もありますし、正確な判断が難しい場合も。

事前にいくつかの葬儀社を決めて、見積もりを取っておくなどの対応をしておくとスムーズです。

ご遺体の搬送

故人のご遺体は、病院の霊安室に長時間置いておくことができません。

すぐに火葬する場合でも、死後「最低24時間」は火葬してはいけないというルールもあります。

亡くなった後は、必ず「安置場所」に搬送しなければならないことを理解しておきましょう。

火葬に関するルールについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

菩提寺に連絡

檀家で菩提寺がある場合には、早急に連絡しておく必要があります。

これは、僧侶を手配するという理由だけでなく「一日葬」を良しとしない菩提寺が多いからです。

菩提寺にとっての葬儀は「一般葬」が当然であり、一日葬や直葬(火葬式)といった「簡略化した葬儀」を快く思わないケースもあります。

中には、納骨を拒否される場合もありますので、しっかりと事情を説明し、理解を得るようにしましょう。

葬儀社とプランや内容の打ち合わせ

葬儀社との打ち合わせも大切です。

この打ち合わせによって、どのような葬儀内容になるのか、費用はどのくらいかかるのか決定します。

葬儀の日程はもちろん、会場の大きさやプラン・会食の有無やおおよその参列者の人数など、細かい点もチェック。

遺影写真の準備も忘れずに行いましょう。

火葬場のスケジュール(空き状況)によって、葬儀を行う日程が決まります。

参列者に連絡を行う

一日葬は、家族葬や直葬と違い、参列者に制限のない葬儀形式です。(依頼する葬儀社によっては、稀に制限が設けられている場合も)

家族や親族はもちろん、故人と親交の深かった方や友人・知人、仕事の関係者などに連絡します。

故人が生前、終活を行なっていた場合には、エンディングノートなどに「葬儀に参列してほしい人」「連絡してほしい人リスト」などを記載している可能性も。

故人の意向が尊重される式になるよう、忘れずに確認してみましょう。

納棺

葬儀社のスタッフによって、故人の身なりを整えてお棺に納めます。

納棺の儀は、故人に触れることができる最後の時間となりますので、しっかりとお別れをしましょう。

一日葬のタイムスケジュール【亡くなられた翌日】

通夜を行わない「一日葬」で、亡くなられた翌日のスケジュールは、もっとも気になるポイントです。

一日葬のタイムスケジュール【亡くなられた翌日】
  • 葬儀・告別式:午前9時頃から開始
  • 出棺:午前11時頃から
  • 火葬場へ搬送
  • 火葬・お骨上げ:午後12時頃から

順番に見ていきましょう。

葬儀・告別式:午前9時から

亡くなられた翌日(火葬場の空き状況によっては翌々日になることも)に、葬儀と告別式を執り行います。

家族や親族は、開始の1時間程度前に集合しておくことが大切です。

故人との最後のお別れの場となりますので、悔いの残らないよう過ごしましょう。

出棺:午前11時から

告別式が無事に終わり、会場から棺が出棺されます。

出棺する前に、参列者に対して「喪主の挨拶」が行われるのが一般的です。

火葬場へ搬送

火葬場へ搬送されるケースもありますが、ここで「繰り上げ法要」が行われることもあります。

繰り上げ法要とは「初七日法要」を繰り上げて、葬儀・告別式と同じ日に執り行うことです。

通常通り「初七日」に行う場合には火葬場へ搬送され、繰り上げ法要にする場合は、ここで繰り上げ法要となります。

7日後に皆が集まるのが難しいため、近年では同日に「繰り上げ法要」を行うのが主流です。

火葬・お骨上げ:午後12時過ぎから

火葬前には、故人とのお別れの儀式を行い、火葬が行われます。

火葬にかかる時間は、その人の体格や棺に入れた品々によって大きく異なるため注意が必要です。

ある程度の時間がかかるため、火葬中に参列者は控え室などで食事をとるのが一般的。

火葬が終わったという知らせを受けた後は「お骨上げ」と呼ばれる儀式に移ります。

ご遺族皆でお箸を使用し、ご遺骨を骨壷に入れていきます。

一日葬の費用相場は?

一日葬の費用相場についても確認しておきましょう。

一日葬の費用相場は、約30万円〜45万円となっています。

一日葬は、一般的な葬儀とは異なり「1日のみ」で葬儀が完結する葬儀形式です。

一般葬や家族葬では1日目に「お通夜」を執り行い、2日目に「葬儀・告別式」へと移ります。

そのため、費用を大幅に抑えることができる点も大きな魅力。

一般葬の費用相場は「約180万円〜200万円」、家族葬の費用相場は「約60万円〜100万円」となっていますので、その差は歴然です。

4つの葬儀形式それぞれの費用の詳細や内訳については、下記の記事で詳しく解説しています。

気になる方は、ぜひ参考にしてください。

一日葬のメリット

一日葬を選択するメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。

まずひとつ目は、1日ですべてを終えることができるため、遺族の負担が軽減できることです。

大切な家族を失った悲しみの中、2日間の葬儀を全うすることは、体力的にも精神的にも大きな負担になることは間違いありません。

しかし一日葬であれば、通夜を行わないため、翌日にしっかりと備えることができるでしょう。

2つ目のメリットは、他の葬儀方法と比べて、費用を削減できることです。

もちろん、参列者の人数や会場の大きさ・会食のコースなどによって必要となる費用は異なりますが、一般葬や家族葬と比較すると費用を抑えることができます。

また、1日で葬儀が終わるため、遠方に住んでいる方の「宿泊先」を手配せずに済む点もメリットと言えるでしょう。

一日葬のデメリット

メリットの多い一日葬ですが、知っておきたいデメリットはあるのでしょうか。

一日葬のデメリットは、参列が難しい人もいる点です。

故人とお別れがしたいと思っても、参列できる機会が1日に限られているため、都合のつかない人がいる場合もあります。

仕事の都合はもちろんですが、遠方に住んでいる方の場合、交通機関の手配ができず参列できないというケースも。

また、菩提寺とのトラブルに発展する可能性もゼロではありません。

通夜を省略した「一日葬」を、良く思わない菩提寺も。

事前に事情を説明し、理解を得られるよう、話し合いをしましょう。

まとめ|一日葬のタイムスケジュールを把握し余裕を持って対応しよう

本記事では、一日葬のタイムスケジュールや費用相場、メリット・デメリットについて詳しく解説してきました。

一日葬のタイムスケジュールは、通夜がないことを除くと、一般葬と大きな違いはないということがわかりましたね。

しかし、他の葬儀形式と比較すると、費用を大幅に削減することができます。また、遺族にかかる負担も軽減できるでしょう。

その一方、菩提寺とのトラブルに発展してしまう可能性もありますので注意する必要があります。

あらかじめ僧侶に相談をしておくことで、トラブルを回避できますので、早めに話し合いをしておくことがおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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