「葬儀の種類には、どのようなものがあるの?」
「それぞれの特徴を把握して、自分に合った葬儀を選びたい」
このように考えている方も多いのではないでしょうか。
ひと昔前までの葬儀は「一般葬」が定番で、それ以外の選択肢はほとんどありませんでした。
一般葬とは、通夜と葬儀を行う「お葬式」です。家族や親族はもちろん、友人・知人や会社の同僚や関係者、ご近所の方など多くの人を招いて執り行われるのが一般的。
しかし現在では、価値観の多様化や少子高齢化・葬儀やお墓に対する考え方の変化などによって、さまざまな葬儀方法が選択できるようになりました。
そこで本記事では、葬儀の種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
「悔いの残らないお葬式にしたい」「それぞれの葬儀の特徴を知って、故人の希望に沿ったタイプを選びたい」という方の参考になると幸いです。
葬儀の種類は4種類
葬儀の種類は、大きく分けて「4種類」あります。
- 一般葬
- 家族葬
- 一日葬
- 直葬(火葬式)
それぞれ順番に確認していきましょう。
一般葬の特徴
一般葬とは、参列者に制限を設けず、どなたでも参列可能なお葬式です。
主に、家族や親族・故人の職場関係や友人・知人、ご近所の方などを招いて行います。
それだけでなく、遺族の知り合いなどが参列することもあるでしょう。
そのため、大きな会場を借りることが多く、返礼品や食事の手配などの規模も大きいので費用が高くなる傾向があります。
一般葬は「通夜」を行った翌日に「葬儀・告別式」という流れになるのも特徴です。
以前は、お葬式といえば「一般葬」のことを指しているといっても過言ではないほど、広く浸透していました。
家族葬の特徴
家族葬とは、家族や親族のみで執り行われるお葬式です。
親交の深かった友人を招くケースもあります。
参列者は「10人〜30人」前後が一般的となっており、アットホームで小規模なお葬式になるのが特徴です。
近年では、一般葬よりも多くの方に選ばれている方法となっており、故人との最後の時間をゆっくりと過ごせるのが特徴。
また、一般葬に比べて参列者が少ないため、費用を抑えることができるでしょう。
一日葬の特徴
一日葬とは、お通夜を行わず、告別式と火葬のみを「1日」で執り行うお葬式です。
1日で葬儀が終わるため、遠方からの参列者は、宿泊せずに帰る事ができるケースも。
費用を抑えたい場合や、遺族の負担を軽減したい際などに適した葬儀方法となっています。
また、家族葬には参列者の制限が設けられていますが、一般葬には制限がありません。
多くの方を招くことができることも、大きな特徴のひとつです。
また、費用の面や体力的負担を考慮するために「家族葬」と「一日葬」を組み合わせられる葬儀社もあります。
遠方から来てくれる方や、仕事が忙しい方などは「1日しか都合が付かない」というケースもあるかもしれません。
さまざまな形式に柔軟に対応できる一日葬は、近年多くの注目を集めています。
直葬の特徴
直葬とは、通夜だけでなく、告別式も行わず「火葬」だけを執り行うお葬式です。
別名「火葬式」または「密葬」とも呼ばれています。
一般的な葬儀とは大きく異なり、亡くなってからそのまま火葬場へと搬送されるのが特徴。
僧侶による読経が行われ、火葬されるという流れです。(場合によっては、僧侶の読経も省かれるケースもあり)
従来の葬儀で行われる手順の大半を省いて、シンプルな形で執り行われます。
参列者も、ごく限られた人数で行われるのが一般的。
非常に小規模なお葬式の形で、短時間で終わることができ、費用も最小限に抑えることができます。
故人の意志や希望を尊重したり、時間と費用を削減したりする目的で、多くの方に選ばれている葬儀方法です。
直葬について、さらに詳しく知りたい方は、下記の記事で解説しています。ぜひチェックしてみてください。
葬儀の種類別|メリット・デメリットとは?
4つの葬儀の種類や特徴について解説してきましたが、それぞれのメリット・デメリットを把握しておきたいところです。
事前にメリットやデメリットを知っておくことで、自分たちにあった方法を再確認でき、いざという時にもスムーズに選択することができます。
一般葬のメリット・デメリット
まずは、一般葬におけるメリットとデメリットについて把握しておきましょう。
- 多くの方に参列してもらえる
- 葬儀後の対応が少なくて済む
- トラブルに発展するケースが少ない
一般葬のメリットは、大きく分けて3つです。
まずひとつ目が、参列者の制限がないため、故人と縁のあるさまざまな方を招くことができます。
たくさんの方に見送ってもらうことを希望していた故人であれば、最適な葬儀方法と言えるでしょう。
また、葬儀後の対応に追われない点もメリットのひとつ。
参列者に制限がある葬儀の場合は、葬儀後に弔問客が訪れることも少なくありません。
気持ちの整理がつかない中、しばらくは弔問客への対応が続くケースもあるので、精神的にも疲れてしまいます。
しかし一般葬であれば、故人との別れをしたいと考えている人の多くが葬儀に参列してくれるため、葬儀後の対応は少なくなるのです。
3つ目のメリットは、トラブルに発展することが少ないこと。
一般葬は、参列者に制限がないため「どこまで知らせれば良いか?」「人数がオーバーしてしまうので、この人は招くことができない」といった悩みを抱える心配はありません。
また、葬儀で必要な儀式は全て取り入れられているので、不満に感じることも少ないはずです。
人数制限がある葬儀の場合は「なぜ招いてくれなかったのか」「あの人は参列できて、私は参列できないの?」といったトラブルに発展するケースも。
中には、簡略化された葬儀に不満を漏らす方もゼロではありません。
一般葬であれば、そのようなトラブルに発展する可能性も少ない点が大きな魅力です。
- 他の葬儀と比べ費用が高くなる
- 準備に手間と時間がかかる
- 参列者への対応が忙しい
デメリットの1つ目は、やはり「他の葬儀と比べて費用が高くなる」ことです。
多くの参列者が訪れる一般葬では、大きな会場を借りたり、参列者全員の食事を用意したりするため費用が高額になります。
返礼品の数によっても、必要となる費用は変わってくるでしょう。
ただし、参列者が多いと、その分香典も多く集まることになるため負担が少ない場合もあります。
デメリットの2つ目は、準備に手間と時間がかかる点です。
一般葬は、葬儀の中でもっとも規模が大きくなるため、やらなければならないことや準備に追われることになります。
大切な人を失った悲しみに暮れる中、限られた時間で、さまざまな対応をしなければなりません。
他の葬儀と比較して、時間と手間がかかるため、肉体的・精神的に参ってしまうこともあるでしょう。
最後は、参列者への対応です。
多くの方が弔問に来る一般葬では、個々への挨拶やお礼、対応で忙しくなります。
また、当日までどのくらいの人が参列してくれるのか、はっきりとした人数がわからないため気の休まる時間がありません。
故人との別れで気持ちの整理がつかず、葬儀の手配や準備で慌ただしい中、参列者への対応に追われて疲れてしまうこともあるでしょう。
家族葬のメリット・デメリット
続いては、近年主流となってきた「家族葬」のメリットとデメリットを解説していきます。
- 一般葬と比べると費用が安い
- 参列者への対応が少ない
- 比較的自由な形で葬儀を行える
家族葬のメリットひとつ目は、一般葬と比べて費用を抑えることが可能なことです。
参列者の人数が「10人〜30人前後」となっているため、おもてなしの食事にかかる費用や返礼品の費用も安くなります。
また、手配する会場の大きさも、一般葬と比較して小さくて済むのがポイント。
2つ目のメリットは、参列者への対応が最小限で良いことです。
家族と親族のみで行われるのが一般的ですので、身だしなみに気を配り、会葬者への挨拶回りに追われる心配はありません。
また、比較的自由な形で故人を見送ることができる点も嬉しいポイント。
身内や親交の深かった人のみの葬儀となるため、形式にとらわれることなく、故人の趣味や意志を取り入れたお葬式を行うことができます。
- 参列者の選択が難しい
- 一般葬よりも負担額が増える場合も
家族葬のデメリットは、参列者の選択が難しい点です。
限られた人数しか参列できないため、多くの人を招くことが難しくなってしまいます。
家族葬では、どこまで呼ぶのが良いのだろう?と悩んだ際には、下記の記事で詳細をチェックしてみてください。
2つ目のデメリットは、一般葬よりも費用が高くなってしまう可能性もある点です。
参列者が少ない家族葬では、香典の数も一般葬に比べると必然的に少なくなります。
一般葬は費用は高くなりますが、香典で補填できる部分が多いのも事実。
家族葬の場合は、香典の集まり方によって、一般葬よりも費用負担が多くなるケースもあるため注意しましょう。
一日葬のメリット・デメリット
ここからは、一日葬におけるメリットとデメリットについて紹介していきます。
- 一般葬や家族葬よりも費用が安い
- 遺族や参列者の負担が軽減
- 日程の都合をつけやすい
1日のみで執り行われる一日葬では、一般葬や家族葬と比較して、費用を抑えることができます。
これは「通夜」を省くため、その分の費用がかかりません。
通夜の後には、足を運んでくださった参列者に対して「食事」をもてなすのが一般的。
通夜を行わないため、食事にかかる費用も削減できます。
また、遠方からの参列者にとっては、宿泊費の節約にもつながるでしょう。
遺族や参列者の負担が軽くなる点も大きなメリット。
参列者の制限がないため、葬儀・告別式では対応しなければなりませんが、通夜での対応がないため負担が軽減されます。
また、1日で葬儀が終わるため、体力的な負担も軽くなるはずです。
日程の都合をつけやすい点も一日葬の魅力。
遠方から来てくれる方や、どうしても仕事の都合がつかない方も多いはず。
また、高齢者の場合は、2日間の葬儀に出席することが体力的に難しいケースも考えられます。
一日葬であれば、忙しい人でも比較的都合がつけやすく、体力的に不安な人でも対応可能です。
- 葬儀後に弔問客の対応に追われる
- 親族から反対されることも
一日葬では葬儀後に、弔問客の対応に追われることも珍しくありません。
どうしてもスケジュールの都合がつかなかった方は、葬儀後、自宅に訪れます。
一般葬や家族葬であれば、2日間にわたって「故人とお別れする機会」があるため、問題ありませんが、一日葬の場合は自宅への弔問客が増えるでしょう。
また一日葬は、親族から反対される可能性もあります。
近年多くの方に選ばれるようになり、認知度も高まっていますが、まだ馴染みのない葬儀であることに違いありません。
直葬のメリット・デメリット
最後に直葬のメリットやデメリットを確認していきます。
- 費用を最小限に抑えることができる
- 時間と手間を節約できる
- 日程の調整がしやすい
直葬(火葬式)の最大のメリットは、費用を最小限に抑えることができる点です。
一般葬・家族葬・一日葬と比較して、もっとも少ない費用で葬儀が行えます。
費用面を重視する方には、おすすめしたい葬儀方法です。
また、時間と手間の節約にも効果的。
最愛のご家族が亡くなって、精神的にも不安定な時間が続きます。
無事に葬儀を終わらせて、1人の時間を作りたいと考える人も多いはず。
しかし一般葬な葬儀を行えば、参列者への対応はもちろん、さまざまな手配や準備に追われることになります。
直葬なら、大幅に時間を削減できますし、葬儀の手間も最小限で済むでしょう。
3つ目のメリットは、日程の調整がある程度自由に行えること。
通夜や葬儀を行わず、参列者もごく少数に限られているため、他の葬儀と比べると日程の調整が柔軟にできます。
- 故人とゆっくりお別れができない
- 参列できなかった人から不満の声も
- 菩提寺とのトラブルに発展する可能性がある
直葬は、亡くなってからそのまま火葬場に搬送されます。
通夜や告別式は行わないため、故人との最後を過ごす時間が、他の葬儀よりも大幅に短くなるのです。
「もっとしっかりお別れしたかった」と後悔するケースもありますので、家族とよく話し合ってから決めるようにしましょう。
デメリットの2つ目は、参列できなかった人が不満に感じる場合もあることです。
直葬は、家族と親族のみの小規模で行われる葬儀。
お世話になった人や友人・知人などを招くことは、滅多にありません。
知り合いの中には「最後のお別れをしたかった」「なぜ直葬にしたのだろう」と不満に感じる人も少なくないはずです。
効果的な対策として、葬儀後に自宅に弔問客を招いて、丁寧に対応をするのが良いでしょう。
最後のデメリットは、菩提寺とのトラブルに発展する可能性がある点です。
菩提寺に納骨する予定がある方の場合、納骨を断られるケースも少なくありません。
多くの菩提寺では「通夜」「葬儀・告別式」を行い、故人を見送るのが常識です。
お葬式を簡略化することを、快く思わないのは当然かもしれません。
しかし事前に相談することで、受け入れてもらえることも多いため、必ず僧侶に了承を得てから進めるようにしましょう。
まとめ|葬儀の種類を理解し希望に沿ったお葬式を見つけよう
本記事では、葬儀の種類や特徴、それぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。
葬儀の種類は大きく分けて4種類あり「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」であることがわかりましたね。
費用や特徴が異なるのはもちろん、必要となる対応や時間も大きく変わってきます。
それぞれのメリット・デメリットを再度確認し、希望に沿ったお葬式を見つけてくださいね。
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