偲ぶ会に参列する際のマナーは?葬儀との違いについても解説!

偲ぶ会 マナー

「偲ぶ会と葬儀って、どう違うの?」「偲ぶ会に参列するときに、気をつけるべきマナーはある?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

近年「偲ぶ会」や「お別れの会」を開催する方が増えてきたとはいえ、まだまだ普及しているとはいえません。

有名人や著名人の「お別れの会」をニュースで見ることはあっても、自分自身が参列するとなると、不安になってしまいますよね。

そもそも、偲ぶ会と葬儀には、どのような違いがあるのでしょうか。

そこで本記事では、偲ぶ会と葬儀の違いや偲ぶ会に参列する際のマナーをタイプ別に解説していきます。

「子連れで参列しても大丈夫なの?」「偲ぶ会の持ち物が知りたい」とお悩みの方の参考になると幸いです。

目次

葬儀と偲ぶ会の違いとは?

そもそも「葬儀」と「偲ぶ会」には、どのような違いがあるのでしょうか?

主な違いを、下記の表にまとめてみました。

葬儀偲ぶ会
宗教的な要素非常に強い薄い
開催する日程(宗教的な決まりもあるが)故人が亡くなってすぐに執り行う自由
費用相場自ら設定した額の香典会費制が多い

このように、葬儀と偲ぶ会には、さまざまな違いがあります。

特に大きな違いは、開催する日程です。宗教的な決まりがあるとはいえ、葬儀は一般的に「故人が亡くなられてすぐ」行われます。

しかし偲ぶ会の開催日時は、主催者の自由。明確な決まりはありません。ただし「四十九日法要の後」に行われることが多くなっています。

宗教的な要素の強い葬儀においては、形式が決まっており、ある程度決められたプログラムで進められていくのが基本です。その一方「偲ぶ会」は、故人が好きだった曲をBGMで流したり、これまでの軌跡を映像で流したりすることも。

また、服装についても注意が必要です。

葬儀の際は一般的に「喪服」を着用することが基本となっていますが、偲ぶ会では平服で参列することが多くなります。

会の目的や開催場所によっても異なりますが、カジュアルな服装での参加が推奨されるケースも。

偲ぶ会の案内状には、服装について明記されていることが多いため、しっかりチェックしておくと安心です。万が一、服装についての記載がなかった場合には、主催者に問い合わせてみると良いでしょう。

偲ぶ会やお別れの会に参列する際のマナー

それでは、偲ぶ会やお別れの会に関するマナーについて確認していきましょう。

一言で「偲ぶ会」といっても、案内状が届いてから参列に至るまで、さまざまな場面に分かれています。

ここでは、下記の4つの場面におけるマナーについて解説していきます。

偲ぶ会やお別れの会に参列する際のマナー
  • 出欠のマナー
  • 服装のマナー
  • 香典のマナー
  • 持ち物のマナー

ひとつずつ見ていきましょう。

出欠のマナー

まず、案内状が届いたときに「出席」か「欠席」の返信をすることになります。

案内状のタイプによって異なりますが、返信用の封筒で郵送する場合や、WEB上で送信できるものなどが一般的です。

偲ぶ会やお別れの会における案内状に関しての詳細は、下記の記事でまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。

偲ぶ会に「欠席」の場合。

参列したくても、仕事の都合や体調面などの理由で、参加できないケースもあるはずです。

その場合は、なるべく早く「欠席」の連絡を入れましょう。このとき、欠席する旨を伝えるだけではなく、お悔やみの言葉などを添えるのがマナーです。

会社関係の偲ぶ会であれば、代理人を立てるのもひとつの方法。もし、代理人を立てるのが厳しければ、供花・供物などを送るのも良いかもしれません。

出席する場合も、その旨を早急に伝えるのが礼儀です。案内状をしっかりと確認し、主催者の意向に従うようにしましょう。

服装のマナー

偲ぶ会やお別れの会における服装のマナーは、基本的に「平服での参列」となります。

案内状には「平服でお越しください」と記載されていることが多いはず。

平服とは「略礼服」のことを指しており、決して「カジュアルな服装」というわけではありません。男性であれば、落ち着いた色のスーツを着用し、ネクタイも「黒」にするのが基本です。

また女性は、ダークカラーのワンピースやスーツを着るのが好ましいでしょう。

偲ぶ会における服装の詳細につきましては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

香典のマナー

香典のマナーについても把握しておかなければなりません。

偲ぶ会やお別れの会では「会費制」となることが多くなっています。

会費制の場合、会費自体が「香典の代わり」となることが一般的。

案内状にも「香典辞退」の旨が記されているはずです。その場合は、主催者の意向に従うのがマナーとなります。

ただし、会費制ではない偲ぶ会が開催されることも。

会費について明記されていないときには、葬儀と同様に香典を持参するようにしましょう。

香典の金額相場は、故人との関係性によって大きく異なるものです。

香典に関するマナーや金額については、下記の記事でまとめていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

持ち物のマナー

最後に、持ち物についてのマナーです。

偲ぶ会やお別れの会は、比較的自由度が高く、宗教的な要素も低くなっています。

しかし、故人との別れを偲ぶセレモニーであることに違いはありません。したがって、持ち物にも配慮するのがマナーです。

例えば、光沢のあるアクセサリーを身につけたり、派手なバッグを持ったりするのはNG。

時計や靴なども、シンプルなものを選ぶのが基本です。

また、香典だけでなく、供花や供物についても辞退しているケースも。その場合は、主催者の意向を汲み取って、持参しないことがマナー。事前に案内状を確認しておくようにしましょう。

偲ぶ会に子連れでの参列はマナー違反?

「偲ぶ会に、子どもを連れて行くのはマナー違反だろうか?」とお悩みの方もいるかもしれません。

偲ぶ会は葬儀とは違って、自由な雰囲気で執り行われるセレモニーですので、小さなお子さま連れの参加でも問題ありません。

ただし、会の途中でお子さまの機嫌が悪くなり、ぐずってしまうケースも。その場合は、他の参列者の迷惑にならぬよう一旦会場から退出し、落ち着くまで様子を見るようにしましょう。

まとめ|偲ぶ会は主催者の気持ちに寄り添うのが最大のマナー

本記事では、偲ぶ会と葬儀の違いや、偲ぶ会におけるさまざまなマナーについて詳しく解説してきました。

葬儀と偲ぶ会では「故人を偲び、お別れを伝える」点については同じですが、開催される日程や香典・服装などが異なります。

また、偲ぶ会やお別れの会に参列する際には、さまざまなマナーを守る必要があることがわかりましたね。

服装や香典のマナーはもちろん、持ち物についても配慮しなければなりません。故人を偲び、気持ちの整理をつけるセレモニーとなりますので、光沢のあるものや派手なものは避けるようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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