近年、葬儀の後に「偲ぶ会」や「お別れの会」を開催する方も増えてきましたよね。
家族や直葬といった、小規模なお葬式を選択する方が多くなり「葬儀に参列したくても参列できない」という人が増えたことが要因のひとつです。
しかし、まだそれほど浸透しているわけではないため、さまざまな疑問を抱えているかもしれません。
中でも「案内状」は、主催者側・参列者側どちらにとっても非常に重要なものになるため、事前にしっかりと確認しておきたいところ。
そこで本記事では、偲ぶ会における案内状の重要性や書くべき内容・注意点について詳しく解説していきます。
「案内状に書くべき項目が知りたい!」「郵送以外の方法で、案内状を送ることはできる?」とお悩みの方の参考になると幸いです。
偲ぶ会における案内状の重要性
偲ぶ会における「案内状」は、とても重要なものとなるため、しっかりと準備しなければなりません。
参加を呼びかける役割を果たすことはもちろんですが、案内状を見て初めて「故人の訃報」を知る方もいます。
そのため、丁寧に案内状を作成し、生前のご厚情に対する感謝の気持ちを伝える必要があるのです。
案内状に書くべき内容については、次の章で詳しく解説していきます。
偲ぶ会の案内状に書くべき内容
偲ぶ会を開催する旨を知らせる「案内状」には、どのような内容を記載すれば良いのでしょうか。
必ず書くべき項目は、下記の7つです。
- 挨拶文
- 開催日時
- 開催場所
- 会費について
- 服装について
- 香典の有無
- 連絡先
ひとつずつ確認していきましょう。
挨拶文
挨拶文にはまず「誰を偲ぶ会なのか」を明記する必要があります。
上記でも触れましたが、案内状を見て初めて故人の訃報を知る方もいるため、必ず記載するようにしましょう。
また、偲ぶ会を開催する目的や感謝の気持ちを添えるのがおすすめ。
挨拶文の文頭と文末においては、その時期に適した季語などを取り入れると良いでしょう。
開催日時
偲ぶ会を開催する日時について記載します。
招待客が予定を立てやすいよう、開始時間や終了時間も合わせて明記しましょう。
また、受付開始の時刻も合わせて知らせておくと親切ですね。
開催場所
偲ぶ会を開催する場所については、住所や会場(例えばホテル名)だけでなく、最寄駅やわかりやすい地図なども記載しておくようにしましょう。
また、最寄駅から距離がある場合には「〇〇駅より徒歩〇〇分」といった内容もあると、足の不自由な方にも安心です。
会費について
会費制にする場合には、金額を明記します。
参列者に負担がかかり過ぎないよう、金額にも配慮しなければなりません。
会費制の平均的な相場については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
服装
服装は、カジュアルな普段着で良いのか?またはフォーマルな服装が良いのかを記載します。
どのような会にするのか、開催場所はどこなのかによって、服装も異なるはずです。
偲ぶ会における基本的な服装については、下記の記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
香典の有無
香典の有無についても記載するようにしましょう。
香典を辞退する際には、あらかじめ案内状に記載しておくのがマナーです。
また、会費制にする場合には、香典を受け取らないのが一般的となります。
偲ぶ会における香典のマナーについては、下記の記事で詳しくまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。
連絡先
招待客が連絡できるよう、主催者の連絡先を明記しておくのが良いでしょう。
問い合わせや連絡を入れたい参列者もいるはずです。
電話番号やメールアドレスなどの情報を記載し、スムーズに対応できる状態にしておきましょう。
偲ぶ会の案内状を書く際の注意点
参列者の方たちが、気持ち良く参列できるよう、案内状作成時には注意を払わなければいけません。
故人への敬意を払うことはもちろん、言葉遣いにも気をつけましょう。
「最後」や「お別れ」といった「忌み言葉」はなるべく使わないようにするのがマナーです。「偲ぶ」や「送る」といった言葉に置き換えるのがおすすめ。
また、基本的に案内状を作成する際には「句読点」を使用しないことがマナーとなります。
句読点には「縁を切る」という意味合いがあるため、スペースなどで対応するのが一般的。
ただし、現在では「句読点を使用しても問題ない」という考え方も広まっています。
偲ぶ会の目的や会の雰囲気・招待客など、さまざまな場面に合わせて作成するようにしましょう。
偲ぶ会の案内状を送る3つの方法
偲ぶ会の案内状は、どのように作成するのが良いのでしょうか?
形式は決まっておりませんので、自分に合った方法で作るのがおすすめです。
主な方法には、下記の3つがあります。
- 郵送する
- メールで連絡
- WEBで招待状を作成する
ひとつずつ見ていきましょう。
郵送する
まず1つ目が「郵送」です。紙を用いる方法となっており、多くの人が選択する形式といえます。
招待客にご年配の方が多い場合には、紙を使った方法がベストかもしれません。
郵送の場合、カードを用いた案内状を作成するのが一般的です。カードには「単カード」「二つ折りカード」の2種類があります。
二つ折りカードであれば、挨拶文や会場の案内図・連絡先など、多くの情報を記載することができるのが特徴。しかし、単カードであれば、必要最小限の情報のみを記載する形となります。
どちらを使用した場合においても、必ず「返信用ハガキ」を同封して郵送しましょう。
メールで連絡
「案内状の費用を抑えたい」「気の置けない仲間だけに連絡する」といった場合には、メールでの案内状もおすすめです。
また、招待客が大勢いるケースや、開催日まで時間がないときにも重宝するでしょう。
ただし、メールの場合には、先方がしっかりと確認してくれたかどうか判断が難しいことも。
返信がないときには、改めて電話などで連絡しなければならない場合もあるため、手間がかかってしまうかもしれません。
WEBで招待状を作る
費用を抑えられるだけでなく、自分なりにアレンジした案内状が作れる「WEB招待状」もおすすめです。
近年では、無料サイトなどで手軽に作成することも可能。さまざまなテンプレートが用意されているので、自分好みの案内状を作成することができます。
出欠の確認もすべて「WEB上」で行えるため、招待客の手間も減らせる点も魅力。
ただし、招待客に高齢者が多い場合は、あまり適しているとはいえないため注意しましょう。
まとめ|偲ぶ会の案内状は慎重に作成しよう
本記事では、偲ぶ会における案内状の重要性や書くべき内容・注意点や案内状の形式について詳しく解説してきました。
案内状を作成する際には、書くべき内容をしっかりと確認し、招待客に気持ち良く出席してもらえる準備を整えなければなりません。
また、忌み言葉や句読点は、できるだけ控えた方が良いということもわかりましたね。
偲ぶ会の目的や会の雰囲気なども考慮して、案内状を作成するようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。