おひとりさまに終活は必要?やるべきこと7選や費用の目安を解説!

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「おひとりさまに終活は必要?」「おひとりさまの終活では、何をすれば良いの?」

このような疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

終活を行う理由は人によってさまざまですが、多くの人がイメージするのは「遺された家族に迷惑をかけないようにするため」というものではないでしょうか。

しかし、就活の目的はそれだけではありません。今後訪れる老後の人生を、より充実したものにするための活動でもあるのです。

そこで気になるのが、おひとりさまの終活では何をすれば良いのか、なぜおひとりさまに終活が必要なのかということ。

本記事では、おひとりさまにとって終活は必要なのか、やるべきことや費用の目安について詳しく解説していきます。

おひとりさまの終活でお悩みの方の参考になると幸いです。

目次

おひとりさまに終活は必要なの?

そもそも、おひとりさまは終活をする必要があるのでしょうか。

実は、おひとりさまにこそ「終活」が必要であり、積極的に取り組んでもらいたい活動のひとつです。

おひとりさまに終活が必要な理由
  • 葬儀やお墓についての希望を伝えられる
  • 孤独死のリスクを軽減できる
  • 老後の人生を、より充実したものにできる

ひとつずつ確認していきましょう。

葬儀やお墓についての希望を伝えられる

おひとりさまに終活が必要な理由の1つ目は、葬儀やお墓について、自分の希望を伝えられることです。

終活をしていない「おひとりさま」の場合、自分にもしものことがあったときに、葬儀やお墓の希望を誰も知らないという事態に陥ってしまいます。

例えば、遺体の受取人もいない方の場合、行政によって火葬が行われることとなってしまうのです。

しかし、生前に終活をしておくことで、供養方法を選べたり葬儀の希望も叶えたりできます。

孤独死のリスクを軽減できる

おひとりさまが終活をするべき理由の2つ目は、孤独死のリスクを軽減できることです。

現代の日本において、高齢者の孤独死が大きな社会問題となっており、ニュースなどでも頻繁に報道されていますよね。

ご近所付き合いも希薄となってきた現在、万が一の急変があった場合でも、誰にも気づいてもらえないケースが多いのが現実です。

もしもの事態に陥ってしまったとき、長期間誰にも発見してもらえないのは悲しいですし、周辺の住人にも迷惑をかけてしまいます。

しかし、終活で事前準備を行っておけば、さまざまな方法で自分の安否を確認してもらうことが可能です。

見守りサービスの導入や自治体の活用、終活専門家への依頼など、自分に合った方法で孤独死のリスクを減らすことができます。

老後の人生をより充実したものにできる

3つ目は、老後の人生をより充実したものにできることです。

終活を始める場合、まず最初に「これから、どんな生活を送りたいか」「やりたいことは何か」などを設定します。

今後の目標や新たにチャレンジしてみたいことなどを決めることで、毎日の暮らしに張り合いが生まれ、より充実したものとなるのです。

おひとりさまの終活でやるべきこと7選

ここからは、おひとりさまの終活において「やるべきこと」を7つ紹介していきます。

おひとりさまの終活でやるべきこと7選
  • 生前整理
  • エンディングノートの作成
  • 地域コミュニティへの参加
  • 見守りサービスの検討
  • 葬儀やお墓の検討
  • 介護施設の希望
  • 身元保証人の準備

それぞれ順番に解説していきます。

生前整理(断捨離)

ひとつ目は「生前整理」です。

生前整理とは、今あるものの中で取捨選択を行い、本当に必要なものだけを残すこと。

使わなくなった家具や衣類、本などはもちろんですが、銀行口座や保険・デジタルデータなどの整理も含まれています。

「しばらく使用していないもの」「何となく残しておいたもの」などは思い切って断捨離を行い、整理整頓をしておくのです。

また、人間関係の断捨離も忘れてはいけません。

第二の人生をより良いものにするためには、ストレスとなる人間関係も整理するのがポイント。

デジタルデータの整理では、加入しているサブスクリプションの見直しやアプリや動画の整理を行い、いざという時のために「ID」や「パスワード」をメモしておきましょう。

デジタル終活については、下記の記事で詳しく解説しています。

エンディングノートの作成

エンディングノートの作成も重要です。

おひとりさまに限ったことではありませんが、終活を始めるにあたって、自分の気持ちや今後の展望を書き留めるエンディングノートの存在は大きなものとなります。

理想とする老後の生活を送るために「足りないもの」や「やるべきこと」などを、客観的に把握することが可能です。

また、エンディングノートと並行して「遺言書」を作成しておくのもおすすめ。

自分の財産は、意外にも全体像を把握しきれていないものです。

銀行口座はもちろんですが、不動産や保険・有価証券なども全てチェックしておきましょう。

中には「負債」や「ローン」がある方もいるかもしれません。ローンなども「資産」に含まれますので、洗い出すことが必要です。

おひとりさまで遺言書がない場合、全ての財産は国のものになってしまいます。

遺産を相続してもらいたい相手がいる際には、必ず法的効力のある遺言書を作成しましょう。

地域コミュニティへの参加

おひとりさまの終活では、人とのコミュニケーションを図ることも大切な要素となります。

地域や周囲の人たちと積極的に交流を持っていれば、万が一の事態があっても、気づいてもらえる可能性が非常に高まります。

日頃から、定期的にイベントに参加し、一人でも多くの人たちとつながりを持つようにしましょう。

イベントに参加することで、自然と身体を動かす機会が増えるだけでなく、一人暮らしの孤独感からも解消されます。

見守りサービスの検討

おひとりさまの終活では、見守りサービスを検討しておくことも非常に効果的です。

身寄りがなく、何かあったときに不安だと考えている方も多いはず。

見守りサービスにはさまざまな種類があり、電話で安否確認を行ってもらえるタイプや、定期的に自宅まで訪問してくれるサービスもあります。

電話の安否確認であれば、月額費用もリーズナブルなものが多いため、利用しやすいのが特徴です。

また、宅食サービスと安否確認がセットになっているものもあり、ライフスタイルに合わせて選択することができます。

見守りサービスを導入しておくことで、孤独死のリスクを軽減できるだけでなく、いざという時の頼もしい味方となってくれることは間違いありません。

葬儀やお墓の検討

おひとりさまの終活では、葬儀やお墓の希望を検討しておくことが大切です。

葬儀の方法や供養方法にこだわりがある場合は、必ず自身の希望をまとめて、専門業者などに依頼しておくのがポイント。

「散骨してもらいたい」「樹木葬を希望している」など、人それぞれ「理想の埋葬イメージ」をお持ちのはずです。

終活を行っていなければ、行政で委託した葬儀会社で火葬され、その後納骨されてしまいます。

明確なビジョンがある場合には「死後事務委任契約」を締結し、希望の方法で対応してもらえるよう準備しましょう。

終活協議会であれば、さまざまな事務手続きを代行してもらえます。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

介護施設の希望

介護施設の希望もまとめておくのがおすすめです。

もし、身体が不自由になってしまった場合、または突然認知症を発症してしまう可能性もゼロではありません。

何かあってからでは、自分の希望が伝えられなくなってしまいます。

そのような事態に陥らないよう、高齢者施設の希望や、かかりつけ医の情報などを一覧にまとめておくようにしましょう。

かかりつけ医を記載しておくと、万が一のときにも「介護保険」の申請がしやすくなるのでおすすめです。

身元保証人の準備

入院時や介護施設・高齢者住宅への入所の際などには、身元保証人が必要となることが多くなっています。

身寄りがないおひとりさまの場合、身元保証人がいないというケースも多いはず。

しかし、身元保証人はの仕事は入院時や入所時だけではありません。

もし本人が「入院費用」を支払えなくなった場合には、身元保証人に「支払い義務」が発生します。

また、さまざまな手続きや緊急時の対応・遺体の引き取りなども行わなければなりません。

友人や知人には頼みにくいですよね。

そんなときに活用できるのが「身元保証サービス」です。

多くの企業や団体から提供されているサービスとなっていますが、それぞれ費用や特徴が異なりますので、慎重に選ぶようにしましょう。

おひとりさまの終活でかかる費用の目安は?

生前整理自分で行う場合は0円
専門のアドバイザーに相談:1万円~/日
断捨離自分で行う場合は処分費用(ゴミ代)
業者に依頼:1万円~(時間や処分量によって異なる
エンディングノートノート代のみ
遺言書相談:1万円~
遺言書作成費用(弁護士などに依頼):10万円~20万円
身元保証サービス約30万円~50万円
葬儀費用相場は100万円~120万円
お墓一般墓所:100万円~250万円
合祀墓:5万円~30万円
納骨堂:20万円~150万円
樹木葬:20万円~100万円
散骨:5万円~50万円
手元供養:数千円~20万円
死後事務委任契約死後事務委任契約書作成料:30万円前後
死後事務報酬:50万円~100万円
見守りサービス各自治体の見守りサービス:無料
郵便局のみまもりサービス:訪問型2,500円/電話型1,070円~
ワタミの宅食みまもりサービス:1,000円~5,000円/月

このように「どのサービスを利用するのか」によって、終活にかかる費用は大きく異なることがわかりますよね。

お墓だけ見ても、それぞれの供養方法で、必要となる金額はさまざまです。

自分自身で行えるものや必要のないサービスは業者に依頼しないなどの対応で、費用の負担を軽減できるでしょう。

まとめ|おひとりさまに終活は必要!自分に合ったものから始めよう

本記事では、おひとりさまにとって終活が必要な理由ややるべき7つのこと、費用の目安などについて詳しく解説してきました。

終活を行うことによって、葬儀やお墓の希望をしっかりと伝えることができ、孤独死のリスクも軽減されることがわかりましたね。

終活に厳しい決まり事はありませんので、自分のペースで必要なものだけ取り組むのがおすすめです。

早めに終活の準備を始めて、より充実した老後を過ごしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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