終活に興味を持ったときに、最初にぶつかる壁が「いつから始めるの?」「何歳からスタートするのがベストなんだろう」ということではないでしょうか。
明確な年齢が決められていないからこそ、ベストなタイミングが知りたいところです。
「終活」という言葉のイメージから、まだまだ先の話と考えている方も多いのではないでしょうか?
終活は、早くから始めることによって、さまざまなメリットを得られます。
また、人それぞれ「終活」について考える時期が異なるため、年代ごとの「終活ポイント」も気になりますよね。
そこで本記事では、終活はいつから始めるのがベストなのか、年代別の終活ポイントや注意点について詳しく解説していきます。
「これから終活に取り組もうと思っている」「何歳から始めようか悩んでいる」という方の参考になると幸いです。
終活はいつから始めるのがベストなタイミング?
終活はいつから始めるのが良いのでしょうか?
ベストなタイミングはあるのか気になるところですよね。
1番のおすすめは「終活について考え始めた日」がベストタイミングと言えます。
終活は早めに始めることに越したことはありません。
終活は「いつから始めても良い」のです。早すぎる・遅すぎるということはありません。
ただし、体力も使うため、早めに始めるのがおすすめ。
どれだけ元気に過ごしていても、いつ、どんなことがあるかわからないのが人生です。
また、一言で「終活」と言っても、やるべきことはさまざまで時間もかかります。
エンディングノートの作成や生前整理(断捨離)、お墓や葬儀に関することや介護や医療、相続についても準備しなければなりません。
終活では、定期的に内容を見直したり気持ちが変わったりすることもあります。
できるだけ早い段階で、大まかなビジョンを描き、その都度修正していくことが大切です。
「ハッキリとした年齢が知りたい」という方は、目安として65歳前後からスタートするのが良いでしょう。
65歳であれば、仕事も一段落して時間に余裕が生まれます。体力的にも十分に動ける年齢です。
第2の人生をスタートさせるのに、適切な時期と言えるかもしれません。
【年代別】終活のポイントとは?
人それぞれ、終活を始める年齢は異なります。
年齢別の「終活ポイント」についても気になりますよね。
ここからは、20代〜60代それぞれの「終活ポイント」について紹介していきます。
20代から始める終活のポイント
「20代で終活を始める人はいるの?」と思う方も多いかもしれませんが、早い段階で将来設計をしておくことは非常に重要です。
目標があると、やるべきことが見えてくるため、行動に移しやすいのもポイント。
老後までのビジョンを立てて、資産運用などにも積極的に取り組むことができます。
エンディングノートを作る際には、定期的に見直したり気持ちが変わったときには修正を行ったりするようにしましょう。
30代から始める終活のポイント
30代から始める終活では、多くの人が人生のターニングポイントを迎える時期でもあります。
結婚や出産、マイホームの購入など、将来について明確な計画を立てる必要性が出てきますよね。
自分のことだけではなく、家族のことや子供の将来を見据えながら終活に取り組まなければなりません。
30代になると、20代の頃と比べて収入が安定してきますが、その分支出も増えるときです。
20代の頃より、必要となるお金の流れが見えてきますので、資産形成などに力を入れながら老後までの計画を立てましょう。
40代から始める終活のポイント
40代から始める終活では、より具体的で細かい点まで決めていくことが可能です。
なぜなら、自分の親が終活をスタートさせる時期でもあるため。
自分の身近な存在に終活を始める人がいると、足りない部分や改善点なども把握できるようになります。
また、親の介護が必要となるケースも少なくありません。親の介護をすることによって、自分が「やっておくべきこと」も見えてくるのです。
40代の終活では、少しずつ断捨離などを進めたり、介護や医療についての希望も検討しておくと良いでしょう。
50代から始める終活のポイント
50代から始める終活では、体力が必要となるものから始めるのがおすすめです。
墓じまいを考えている場合は、墓じまいについての詳細を決定し、老後の住まいについて希望がある場合には費用や場所なども調べておくと良いでしょう。
終活は、意外にも体力を使うものがたくさんあります。また、時間がかかる活動も多いため、元気なうちに取り組むのがスムーズに進めていくコツです。
墓じまいについて詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
また、50代からの終活については、下記の記事で詳しく解説しています。
60歳を過ぎてから始める終活のポイント
60歳を過ぎてから終活をスタートさせる場合、気をつけるべきポイントは、どのようなことでしょう。
50代の終活でも触れましたが、終活には体力が必要となります。それだけでなく、気力や決断力・判断力が問われる場面にも遭遇するでしょう。
60代から始める際には、できるだけ早めに進めていくことが大切です。
1人では思うように進められないという可能性もあります。
そんな時には、生前整理の代行や墓じまい代行、終活アドバイザーなどに依頼するのもおすすめ。
費用はかかりますが「遺された家族に迷惑をかけたくない」「終活をスムーズに終わらせて、新たな生活を楽しみたい」という時には非常に心強い存在です。
終活アドバイザーである「終活協議会」については、下記の記事で詳しく解説しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
終活を行うときの注意点とは?
ここからは、終活を行う際に注意しておきたいポイントについても紹介していきます。
- 自分のペースで時間をかけて行う
- 家族への共有・話し合いを行う
- 悪質な「終活業者」に注意する
順番に解説していきます。
自分のペースで時間をかけて行う
まずひとつ目は、自分のペースで時間をかけて行うことです。
「友人はもう何年も前に始めているから、これから始めても遅すぎる」「少しずつ取り組んでいるけれど、思うように進まない」など、悩んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、終活には決められたルールなどはなく、自分のペースで時間をかけて進めていくものです。
他人と比べる必要はありません。ストレスや負担に感じてしまうと、せっかくの終活も無意味になってしまいます。
終活はそもそも、充実した老後を過ごすために取り組むもの。
できるだけ早い段階から進めるようにし、少しずつ自分のペースを守りましょう。
家族への共有・話し合いを行う
家族の中には、終活についてマイナスな印象を抱いている人もいるかもしれません。
まずは、終活について理解をしてもらうことが大切です。
遺された家族に負担をかけないためということはもちろん、これからの自分の人生を、より良いものにするために始めたことを伝えましょう。
エンディングノートの存在や介護・医療のこと、お墓の希望や葬儀についても共有しておくことが重要です。
また、自分の意向だけではなく、家族それぞれの意見も参考にしながら一丸となって取り組んでいくことがポイントになります。
悪質な「終活業者」に注意する
終活が大きなブームとなった今、中には悪質な業者も多数存在していますので、十分注意しなくてはなりません。
例えば、生前整理の代行業者や墓じまい代行業者、終活アドバイザーなどに依頼する際には事前の確認が必要です。
インターネットで実際に利用した人たちの口コミや評判をチェックしたり、何社かに見積もりを取って、費用の比較をしたりしましょう。
もちろん、必要に応じて専門家に依頼することは大切ですので、しっかりと良い業者を判断してから依頼してくださいね。
まとめ|終活はいつから始めても問題ない!タイミングは自由
本記事では、終活を始めるタイミングはいつからがおすすめなのか、年代別の終活ポイントや注意点などについて詳しく解説してきました。
終活には、決められたルールなどは存在しないため、思い立った日に始めるのが良いということがわかりましたね。
また、始める年齢によっても、終活のポイントは異なります。「終活を始めるには早すぎる」という年齢はありません。
早い段階から取り組むことで、真剣に将来のことを考えられますし、より充実した老後を過ごせる可能性も高まります。
自分のペースで、楽しく進めていくことが何よりも大切なことですので、家族と話し合いながら無理なく取り組みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。