エンディングノートに書くべき内容9選|遺言書との違いについて解説!

エンディングノート 内容

「エンディングノートには、どんな内容を書けば良いの?」

「必ず書くべき項目はある?」

このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ルールに縛られず、自由度の高い「エンディングノート」ですが、最低限書いておくべき内容や注意点などが気になるところです。

また、遺言書との違いはどのようなところにあるのでしょう。

そこで本記事では、エンディングノートに書くべき内容や注意点・遺言書との違いについて、詳しく解説していきます。

「エンディングノートで、家族や友人にメッセージを残したい」「事前に書くべき内容を把握して、スムーズに書き進めていきたい」という方の参考になると幸いです。

目次

そもそも「エンディングノート」とは?

そもそもエンディングノートとは、どのようなものなのでしょう。

「これから終活に取り組もうと思っている」という方にとって、エンディングノートの存在は知っていても、具体的な目的やルールなどはわからないという人も多いはず。

エンディングノートとは、自分にもしものことがあった場合、家族や親しい友人などへのメッセージを書き記しておくものです。

また人生を振り返ることによって、新たな目標を見つけたり、より充実した生活を送ったりする目的もあります。

自由度が非常に高く、ルールなどもないので、いつでも気軽に作成することが可能。

またエンディングノートによっては、文字だけではなく、写真や音声を用いて作ることもできます。

今では、紙のタイプのみならず「スマホアプリ」や「PC(パソコン)からのダウンロード」など、さまざまなタイプのエンディングノートがありますので選ぶのも楽しくなりますね。

無料でダウンロードできるエンディングノートの詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。

また、スマホアプリ(無料)でおすすめのタイプに興味のある方はぜひ、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

エンディングノートと遺言書の違いとは?

エンディングノートと遺言書には、どのような違いがあるのでしょうか。

どちらも「万が一に備えて、自分の情報や意向を書き記す」点は共通しています。

しかし、上記でも触れたように「エンディングノート」は非常に自由度が高く、書く内容などにも決まりはありません。

その一方で「遺言書」は、定められた形式に沿って書く必要があります。

また、遺言書の内容は「相続について」書かれるのが一般的。

遺産の分配方法などの希望がある場合に用いられます。

もっとも大きな違いは「法的効力の有無」です。

エンディングノートは、家族や友人に気持ちを伝えることはできますが法的効力はありません。

遺産相続させたい人がいる場合には、エンディングノートと併せて「遺言書」を作成するようにしましょう。

エンディングノートに書くべき内容9選

自分の気持ちを自由に書き残せるエンディングノートですが、書く内容に迷ったときには、次の9項目を覚えておくと安心です。

エンディングノートに書くべき内容9選
  • 自分のプロフィールや基本情報
  • 遺言書があるのかどうか
  • 財産および資産について
  • ペットについて
  • 介護や医療の希望
  • 葬儀やお墓・埋葬方法について
  • 友人・知人の連絡先リスト
  • パソコンやスマートフォンのIDやパスワード
  • 家族へのメッセージ

ひとつずつ確認していきましょう。

自分のプロフィールや基本情報

まず最初に、自分について記入します。

氏名や生年月日、年齢や本籍地はもちろん、趣味や好きなものなどを書くのも良いでしょう。

また「自分史」や「思い出」「資格」などを記入して、生まれてから現在に至るまでの年表を作るのもおすすめです。

これまでの人生を振り返ることで、やり残したことに気づけることもあり、新しい目標を見つけることにつながります。

遺言書があるかどうか

エンディングノートに「遺言書の有無」を記載しておきましょう。

エンディングノートには、法的効力はありません。

遺産や財産がある場合には、親族が相続トラブルを起こしてしまう可能性もあります。

家族が遺産トラブルに見舞われないよう、遺言書を準備しておくのもひとつの方法です。

その際は、エンディングノートに「遺言書の保管場所」も記載しておくと良いでしょう。

財産および資産について

財産や資産についてまとめておくことも忘れてはいけません。

預金や株式・不動産はもちろんですが、貴金属やコレクションなどの「価値が付くもの」についても記載しておくと良いでしょう。

注意点として「負債」や「借金」も財産のひとつとみなされてしまいます。

借金の額が多い場合、遺族は「相続放棄」の手続きを行うことができるため、記載しておかなければ大きなトラブルの原因になることも。

借金や負債を隠しておくと、遺された家族に多大な迷惑をかけることとなりますので気をつけましょう。

ペットについて

現在は、ペットを飼っている方も多いはずです。

家族の一員として、共に生活してきたペットについての情報も忘れずに記入します。

  • 名前
  • 性別
  • 年齢
  • かかりつけの病院
  • 今までかかった病気や現在治療中の病気
  • 好きな食べ物やおやつ

自分にもしもの事があったとき、ペットを引き取ってくれる人がいれば安心です。

しかし、一人暮らしであったり頼れる身内がいないというケースもあるはず。

万が一の事態に備えて、ペットの受け入れ先を探しておくことも大切です。

介護や医療の希望

介護や医療の希望は、しっかりと詳細を書いておくべき項目のひとつです。

介護や医療についての希望を伝えることで、家族にかける負担が大きく軽減されます。

例えば、認知症になった場合や病気で手の施しようがない状態になったとき、家族も判断に苦しんでしまうでしょう。

しかし、エンディングノートに自分の意向を記載しておけば、家族も「本人の意思を尊重した」と考える事ができるのです。

また、持病やかかりつけ医・飲んでいる薬なども忘れずにまとめておくのが良いでしょう。

葬儀やお墓・埋葬方法について

お墓や埋葬方法の希望も、必ず書いておくようにしましょう。

一言で「埋葬方法」といっても、数多くの種類があります。

「散骨」「永代供養」「樹木葬」「手元供養」「納骨堂」などさまざま。

また、最近では「墓じまい」を検討している方も多くなっています。

それぞれの埋葬方法で必要となる費用や墓じまいの相場については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

葬儀についての希望も忘れずにまとめておきます。

葬儀にも「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」などがあり、費用もさまざま。

参列できる人数も異なります。

葬儀の費用相場については、ぜひ下記の記事でチェックしてくださいね。

また、遺影に使用したい写真を用意しておくと、家族の負担を軽くできるはずです。

友人・知人の連絡先リスト

自分にもしもの事があった場合、家族は深い悲しみの中、慌ただしく葬儀の手配などを行わなければなりません。

エンディングノートに、訃報を知らせてもらいたい友人・知人のリストを作成しておけば、スムーズに連絡してもらうことができます。

パソコンやスマートフォンのIDやパスワード

パソコンやスマホのパスワードやIDなどは、基本的に本人以外の人は知ることができません。

スマホアプリやパソコン内に「有料登録」しているものはありませんか?

例えば、動画サイトやSNSなどのサブスクリプションは、パスワードやIDがわからなければ解約や退会が難しくなってしまいます。

もしもの時に備えて、必ずパスワードやIDを記入しておくようにしましょう。

今では「デジタル終活」も、非常に重要です。

デジタル終活について、詳しい内容を知りたい方は、下記の記事を参考にしてくださいね。

家族へのメッセージ

家族へのメッセージを書き残しておくことも大切なポイントのひとつ。

自分の思いを素直に伝えられる良い機会です。

エンディングノートの中には「写真」や「音声」「動画」などを挿入できるタイプもあります。

普段は直接伝えることのできない気持ちも、エンディングノートなら、真っ直ぐに届けられるはず。

遺された家族にとっても、自分宛のメッセージは、心が温かくなること間違いありません。

まとめ|エンディングノートの内容は自由!素直な気持ちを綴ろう

本記事では、エンディングノートに書くべき内容9選や遺言書との違いについて詳しく解説してきました。

エンディングノートには、決まったルールなどはなく自由に作成できることがわかりましたね。

「なかなか書き進められない」「何か書き忘れていることはないかな?」といった際には、本記事で紹介した9つの内容を参考にしてください。

また、エンディングノートは遺言書とは違って、法的効力がない点も忘れてはいけません。

「相続させたい人がいる」「自分が亡くなった後、遺産トラブルに発展するのを避けたい」という場合には、エンディングノートだけでなく遺言書も併せて作成するようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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